『目』 ~その1~ | TWO ALONE ~二つの孤独~ 

『目』 ~その1~

いつだったか、こんなタイトルで書いたエントリーがあったな。

確か 『ぶっちゃけ彼氏(彼女)は見た目?中身?』 とかいうブログネタを読んで書きたくなったお話しなんですが。

そのお話しは、ある資産家の独白から始まるんだ。

「私は今まで一人で生きてきた、だからお金になる事は何でもやって来てこうしてそれなりに金持ちになったのだ。

だが、そんな私の事を周囲の人間は鬼だの人で無しだのと言う、だがそんなモノは知った事ではない」

そんな風に、自分の人生を振り返った独白の後に

「私は若くもないし、このように周囲から憎まれていては結婚など有り得ないと思っていた、ところがだ・・・ 」 とまぁ、そんなところで回想シーンに入って

「ある日の事、金を貸していた町工場の親父が若い女を連れてきてこう言ったんだ・・・

『ウチの娘が島村さんにぞっこんでして、良かったら嫁にもらってくれませんか?』

おそらくは、このオヤジは娘を差し出して俺の機嫌をとりたいのだろう、

まぁ魂胆としてはそんなところなんだろうが、自分の人生に付いてきたオマケのようなモノだと思って嫁にもらってやるか、

だが愛してはやらん!」

その資産家・・・ 島村さんはそんな風に考えていて、

嫁にもらったその娘さんに対しても 「どうせ私の財産が目当てだろうから、すぐにボロを出すに決まっている」 と、そんな風に考えていたんだ。

でも、一緒に暮らしている中で彼女は島村さんにとても尽くしてくれて、彼もまた 「外見が美しいばかりではなく、妻としても完璧だった」 と思い、

そして彼女の事を少しずつだけど信頼し始めたある日の事だったんだ・・・

彼女が忽然と姿を消してしまったのは。



   ~つづく~