たった一つの事 ~その9~
カチ割り氷で作った即席の氷嚢で 『亜矢』 ちゃんの額を冷やして、再び追いかけてきた警察から逃げる二人が遊園地にたどり着いた頃には日はすっかり暮れていたよ。
『亜矢』 ちゃんはとりあえず発作も治まって、二人がメリーゴーランドに向かおうとしたその時、突然たくさんの警察官がなだれ込んで主人公をモミクチャにしたんだ。
『亜矢』 ちゃんは、慌てて事情を説明しようとしたんだけど、
入院中に読んだ絵本に描かれていたメリーゴーランドを見て、ずっと本物を見たいと思っていた事や、主人公はその願いを聞いてここまで連れてきてくれただけだという事・・・
『亜矢』 ちゃんは、それをなんとか説明しようとずーっと持ち歩いていたメリーゴーランドの挿絵を見せたんだけどさ、妹を保護しようとしたお兄さんが彼女を引き寄せた時に、
その挿絵が警察官の足元に落ちてしまったんだ、踏み潰される挿絵を見て彼女の顔は涙を溢れさせながらクシャクシャになってしまったんだ。
~続く~
『亜矢』 ちゃんはとりあえず発作も治まって、二人がメリーゴーランドに向かおうとしたその時、突然たくさんの警察官がなだれ込んで主人公をモミクチャにしたんだ。
『亜矢』 ちゃんは、慌てて事情を説明しようとしたんだけど、
入院中に読んだ絵本に描かれていたメリーゴーランドを見て、ずっと本物を見たいと思っていた事や、主人公はその願いを聞いてここまで連れてきてくれただけだという事・・・
『亜矢』 ちゃんは、それをなんとか説明しようとずーっと持ち歩いていたメリーゴーランドの挿絵を見せたんだけどさ、妹を保護しようとしたお兄さんが彼女を引き寄せた時に、
その挿絵が警察官の足元に落ちてしまったんだ、踏み潰される挿絵を見て彼女の顔は涙を溢れさせながらクシャクシャになってしまったんだ。
~続く~