たった一つの事 ~その8~ | TWO ALONE ~二つの孤独~ 

たった一つの事 ~その8~

「たった一つの事だけど、一生懸命やった事だもん神様もきっと許してくれるよね?」

彼女のその言葉に、主人公はものすごく心を揺さぶられてね、そして 『亜矢』 ちゃんは主人公にこう言うんだ。

「平吉さんはカラッぽじゃないよ・・・

空手が強いのも・・・・・ メリーゴーランド見るのも・・ 一生懸命やった事だもん・・ おんなじだよ」 そう言ってさ。

その言葉を聞いて、主人公は身体をふるわせながら言うんだ

「へへ、亜矢ちゃんと同じか・・・ 嬉しい事を言ってくれるねぇ」 ってさ。

そして、彼の中で 「こんな小さい子を放っておけない」 というくらいの気持ちだったものが、この時に 「彼女の願いを叶えてあげたい」 に変わったんだ。



~続く~