たった一つの事 ~その6~
「『ファン・・ フォテ・・・ フォリア』
あたしの病気、もう治らないんだって」
切れ切れで、苦しそうな息をしながら彼女はそう言って・・・
「お医者さんとお兄ちゃんが話してるのを聞いちゃったの」
そんな話しをするとさ
「人はねぇ、死んだら神様のところに行って 『お前は生きてる時にどんな事をしてきたか?』 って聞かれるんだって。」
彼女は、苦しそうな顔にうっすらと困ったような笑顔を浮かべると、自分の事をこう言うんだ。
「困るよねぇ、アタシは本を読んでただけで 『いい事』 も 『悪い事』 もしてないんだもん」 ってね。
そして 『亜矢』 ちゃんはこう言うんだ。
~続く~
あたしの病気、もう治らないんだって」
切れ切れで、苦しそうな息をしながら彼女はそう言って・・・
「お医者さんとお兄ちゃんが話してるのを聞いちゃったの」
そんな話しをするとさ
「人はねぇ、死んだら神様のところに行って 『お前は生きてる時にどんな事をしてきたか?』 って聞かれるんだって。」
彼女は、苦しそうな顔にうっすらと困ったような笑顔を浮かべると、自分の事をこう言うんだ。
「困るよねぇ、アタシは本を読んでただけで 『いい事』 も 『悪い事』 もしてないんだもん」 ってね。
そして 『亜矢』 ちゃんはこう言うんだ。
~続く~