たった一つの事 ~その3~ | TWO ALONE ~二つの孤独~ 

たった一つの事 ~その3~

店長に殴られた主人公は、それでもケロッとした顔で出て来てさ、殴られたのを見て心配して駆け寄る 『亜矢』 ちゃんに 「別に思ってたほど大した事はなかった」 って答えてさ。

一方で、店内では殴ったハズの拳がめちゃくちゃになって半泣きになってる店長と、店長のために救急車を呼んでいる店員さんの姿があったよ。

で 『亜矢』 ちゃんは主人公の強さに驚いて 「すごく強いね」 って言ったけど、彼は急に不機嫌になってさ

「どんなに強くなっても彼女一人引き止められないんだぜ」 って言ってさ。

どうやら彼、合賀平吉って名前らしいんだけど・・・ 空手で高校生日本一になったほどの実力者らしいんだけどさ、

そうやって空手に一生懸命うちこんでいるウチに付き合っていた彼女が離れていったらしくて・・・

別れ際に 「空手、空手ってあなたはいつもそればっかりじゃない!

カラッぽでつまんない」 って言われたってさ。

それがショックで空手もやめたらしいんだけどね。

そんな事が起きてるかたわら、また別の場所ではこの二人に関して別の一悶着が起こっていたんだ。



~続く~