先週、2003年公開の邦画 「青の炎」がCSで放送されていたので、観た、正確には、冒頭を見逃したので、途中から観た。
映画のキャッチコピー
「こんなにも切ない殺人者が、かつていただろうか。17才の少年が望んだもの。平凡な家庭とありふれた愛。ただ、それだけだった。」
僕は人を殺したとつぶやくシーン
主人公 櫛森 秀一 の若く、切ない心の 「青い炎」を描いた作品だ。
1982年に映画化された、「汚れた英雄」の主人公 北野晶夫 をふと思い出した。
家庭環境は異なるが、少年期の主人公の日々の暮らしの中に生じる
笑ってやり過ごせない 怒りの感情 許すことをまだ知らない少年の心に燃え上がる「青い炎」がやがて、少年の心を支配する。
温かい家庭を壊したくなかったので、完全犯罪にするしかなかった。
自分が殺人者になったら、母と妹の人生を壊してしまう。
病死として完全犯罪をもくろんだが、
秀一は、敏腕刑事に徐々に追い詰められて、紀子に最後の挨拶にくる。
「なんで、私を呼び出したの?」
「お別れをいいたかった」
刑事は秀一の犯罪を確信しているが, 現状は病死として処理されていて、状況証拠だけで、自白がなければ、立件もできない。 秀一がもし事故死したら捜査は終了するだろう。
「本当に殺したの?」 秀一は答えない
紀子の台詞
「私ね、この地球上で殺されても構わない人間なんて一人もいないと思う。でも、人を殺さないといけない事情を抱えてこんでしまう人間だって、残念ながらいるんだよね。」
秀一の去った美術室で、 紀子は、秀一の30年後の肖像画を描きながら、誰もいない美術室で、なにもない空間を睨む・・ このシーン約1分間 ひたすらカメラ目線で睨み続ける
おそらく紀子は、秀一が死ににいったことを知っていたのだろう。
一分間の台詞のない 表情の演技

哀しい気持ちになりながらも、淡々と観ていたが、
この一分間の、台詞のない演技に息を呑み、やがて涙があふれた
このシーンの演技・演出が素晴らしかったです。
二宮和也さんの演技は定評とおり素晴らしい、だけど この一分間の松浦亜弥さんの演技に拍手喝采です。
ツーオン
『青の炎』2003年 配給東宝
監督脚本・蜷川幸雄
原作・貴志祐介 共同脚本 宮脇卓司
出演
二宮和也 松浦亜弥 鈴木杏 秋吉久美子 中村梅雀 山本寛斎
映画のキャッチコピー
「こんなにも切ない殺人者が、かつていただろうか。17才の少年が望んだもの。平凡な家庭とありふれた愛。ただ、それだけだった。」
僕は人を殺したとつぶやくシーン

主人公 櫛森 秀一 の若く、切ない心の 「青い炎」を描いた作品だ。
1982年に映画化された、「汚れた英雄」の主人公 北野晶夫 をふと思い出した。
家庭環境は異なるが、少年期の主人公の日々の暮らしの中に生じる
笑ってやり過ごせない 怒りの感情 許すことをまだ知らない少年の心に燃え上がる「青い炎」がやがて、少年の心を支配する。
温かい家庭を壊したくなかったので、完全犯罪にするしかなかった。
自分が殺人者になったら、母と妹の人生を壊してしまう。
病死として完全犯罪をもくろんだが、
秀一は、敏腕刑事に徐々に追い詰められて、紀子に最後の挨拶にくる。
「なんで、私を呼び出したの?」
「お別れをいいたかった」
刑事は秀一の犯罪を確信しているが, 現状は病死として処理されていて、状況証拠だけで、自白がなければ、立件もできない。 秀一がもし事故死したら捜査は終了するだろう。
「本当に殺したの?」 秀一は答えない
紀子の台詞
「私ね、この地球上で殺されても構わない人間なんて一人もいないと思う。でも、人を殺さないといけない事情を抱えてこんでしまう人間だって、残念ながらいるんだよね。」
秀一の去った美術室で、 紀子は、秀一の30年後の肖像画を描きながら、誰もいない美術室で、なにもない空間を睨む・・ このシーン約1分間 ひたすらカメラ目線で睨み続ける
おそらく紀子は、秀一が死ににいったことを知っていたのだろう。
一分間の台詞のない 表情の演技

哀しい気持ちになりながらも、淡々と観ていたが、
この一分間の、台詞のない演技に息を呑み、やがて涙があふれた
このシーンの演技・演出が素晴らしかったです。
二宮和也さんの演技は定評とおり素晴らしい、だけど この一分間の松浦亜弥さんの演技に拍手喝采です。

ツーオン
『青の炎』2003年 配給東宝
監督脚本・蜷川幸雄
原作・貴志祐介 共同脚本 宮脇卓司
出演
二宮和也 松浦亜弥 鈴木杏 秋吉久美子 中村梅雀 山本寛斎