遅れてやってきた本心

点滴を受けた
その翌朝
息子は
流行りの風邪
気を抜く間もなく
あたらしい年の
扉が開く
なつかしいひとたちとの交流
新年のぬくもり
日常のきほんは
やっぱり
休符のないまま
気が張っているからだろうか
からだは
「休みたい」と
主張してくるのに
不思議と動けてしまうひさしぶりの繋がり
ひさしぶりの外出ふだん以上に
心が跳ねる時間
楽しかった
嬉しかった
すべてが過ぎ
終わりが近づいて
ようやく
立ち止まる
わたし
いま
とても
疲れている
休みたい
休ませて
からだからの
SOSサイン
今、この瞬間
おなじような
思いを抱えているひとが
いるような
気がしてならない
わたしも
そのひとり
この九日間
あなたはどんなときも
わたしを
笑わせようとしてくれて
わたしは
ずっと
笑ってこたえてきた
はじまりのときくらい
明るくいたかったから
嬉しかった
けれど
ひとりになってみると
今はただ
受けとめてほしい
無理して笑うより
弱音を吐いても
逃げずに
しずかに横にいてほしい
「今日が最終日」
元気に出かけていく
背中を見送ったあと
ひとりきりの部屋で
なみだが
ひとつぶ
こぼれた
これは
なんの涙?
きっと
誰にも預けられなかった
本心の涙だったのかもしれない

※私two-miracleの綴る詩は
わたしの心の内や創作の中に
同時に存在する、いくつもの
愛のカタチを描いています。
誰かを裏切ったり
否定する意図はなく
ただ、一人の人間の記憶として
心を込めて紡いだものです。
この詩に触れた方が
それぞれの心にある愛の記憶と
静かに響き合えますように。
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