ミックスピース(光の記憶)




どうして

重なるのだろう


あの場所の名前を聞いたとき、 

何もなかったような顔をしながら

ほんとうは

胸の奥で

揺れる波紋が広がっていた


そこは

かつてわたしが

光の中に立った場所


すこしの間

眩しさを味わって

まもなく

わたしの時計は

そこで止まった


キミもあの場所で

自分を表現するという


「わたしにもそんな時期があったの」


聞かれてもいないのに

口にしたのは

忘れきれなかった過去か


それとも、

この感覚を

どこかで分け合いたかったのか




もうじき訪れる

新緑の季節


あの頃のわたしのように

同じ道
同じ木々

同じ風


深く呼吸しながら

その場所へと

向かう姿が浮かぶ


キミが外へ

ひらいていくたびに

わたしは内へ内へと

潜って


ごまかせないくらいに

せつなくて


それでも

やっていることは

今だって同じ


胸にあるものを

この瞬間、

残しておきたい

ただ、それだけ


光の場所へと

向かっていく

時間の交差に

揺り動かされて


わたしはずっと

箱にしまったまま

開くことのなかった

写真を取り出し


せピア色に塗り替え

今と重ね合わせて

ひとつの形を残した



無言のメッセージで

何度も

突き動かしてくる

キミは一体、


わたしの中の何を

呼び起こしているのだろう



※私two-miracleの綴る詩は

内にある記憶や感情と、創作の中で重なり合う

様々な愛のかたちを、丁寧に描いています。

この詩に触れた方が、 それぞれの心と記憶に、 

静かに響きますように。


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