朝ドラ『ばけばけ』を観ていて、ふと思い出し、本棚から手に取った一冊。
風野真知雄 著『妖かし斬り 四十郎化け物始末①』
久しぶりに読み返してみると、忘れていた描写も多くて、新鮮な気持ちでページをめくりました。
□ Modern Father
タイトル通り、主人公の四十郎が化け物を退治していく物語。
けれど、その背景は驚くほどに「リアル」です。病気の妻、お金のかかる学生の息子、出戻りの娘……。職場でのゴタゴタに巻き込まれて職を失い、家族を養うために、体を張って用心棒稼業で稼ぐ日々。
江戸時代の物語ですが、「医療費と学費、そして生活費を稼ぐパパ」その姿は、現代の私たちと重なる部分がどこか多い気がします。
□ Life goes on.
生きていれば、抱えるものが増えるのは当然のこと。ふと先行きが不安になって、暗い気持ちに飲み込まれそうになる夜もあります。
けれど、この本は教えてくれます。「今、この瞬間」を大切に、目の前のことに取り組んでいれば、案外、先のこともなんとかなるものだ、と。
読み終わった後の感覚を例えるなら、「電子レンジ 500Wで、1分くらい。」
ほんのりと、けれど確かに心が温まるような……そんな優しい読後感。
ちょっと分かりづらいでしょうか?笑
でも、忙しない日常の中で、「また明日も頑張ろう」と静かに思わせてくれる。そんな、私にとっての大切な再読の時間になりました。
