蔵人のヒマジンな時間 -194ページ目

終戦

8月15日は終戦記念日。
昔から知っていることだけど、自分はその意味を真摯に深く追究したことはなかった気がする。
今日、情報番組をつけていたら玉音放送の全文を放送していて、今まで聞いたことのなかった箇所を初めて知った。それまでは有名な「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び・・・」のフレーズだけしか知らず、そこから「激しい戦渦を耐えてきたが、降伏します」くらいの内容しかないのだと思っていたけど、実際は戦争開始の理由、降伏する理由、未来への展望が述べられているんですね。




<概略>
 米英二国に宣戦した理由は、日本とアジア諸国の安定のためであって、他国の主権を排して領土を侵す目的ではなかった。
 国を挙げて戦ったが、戦局は好転しないし、敵は残虐な爆弾で無実の人を惨殺するなど、これからの被害が推測できない。これ以上交戦を続けても民族の破滅をもたらすのみならず、人類の文明(日本の文化)をも破滅するだけなので、共同宣言(ポツダム宣言)に応ずることにした。
 アジアの開放に協力してくれた同盟国には申し訳ない。戦死した人、その家族のことを思うと、体が引き裂かれる思いだ。そして、戦傷を負ったり家業を失った人のことが心配である。
 これから日本が受ける受難は尋常ではなく、国民の気持ちも理解するが、時運の流れに従って耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで、未来のために平和を切り拓きましょう。
 私は国民の真心を信頼していますが、もし感情の高ぶりから事件を起こしたり、仲間を陥れて混乱を起こし、世界から信頼を失うことはもっとも警戒するところである。
 国を挙げて一家子孫へ語り継ぎ、神州(=神の国・日本)の不滅を信じ、責任は重く道のりは遠いことを覚悟して、すべての力を将来の建設に注力し、信念を曲げずに国の真髄を発揮して、世界に遅れをとらぬ期待しよう。
 国民は私の言葉の意味を理解してを心にとどめておきなさい。




ざっくり概略するつもりが、細かくなってしまった(汗)

文の前半部分はどうなんだろう?
これを理解するためには戦争が始まったきっかけであるとか、真珠湾攻撃や盧溝橋事件の経緯など、他に理解しておくべきことがたくさんある。自分は日本史はキライだったんで、名前以外はほぼ全く知らない(汗)。ただし、個人的な印象では「本当か?」って気持ちが拭い去れない。

自分にとっては、どちらかといえば後半部分のほうが印象的だ。
負けを認めて敗戦するけど、日本人としての誇りを持って行動し、世界に遅れをとらないよう努力しよう!って内容。当時の国民は、神と崇められた人のこの言葉を本当に肝に銘じて行動して、いまの日本を造ったんでしょうね。ある意味、この放送は、日本人にとってやはり大きな意味のあるものだったのだろうと思う。


それからこれに関連してポツダム宣言の内容をざっくり確認したら、宣言の中に「日本人を民族として奴隷化し、また日本国民を滅亡させようとするものではない。言論、宗教及び思想の自由並びに基本的人権の尊重は確立されること」という条項が含まれているんだね。これのおかげで日本の文化は守られたのかもしれない。。。



自分ら戦後生まれの人間にとっては、戦争の壮絶さとか残酷さは、本で読んだりテレビや映画の映像からでしか想像できない。でも、知ろうという気持ちがない限り、それはそんなに心の奥深いところまでは入ってこない。
今日、こうしていろいろ調べてみようと思ったのは、玉音放送の全文を聞いたことだけではなくて、実際に戦争を体験されたお婆さんのお話を伺ったから。
やはり、説得力が違う。
というか、今まで体験談は何度か聞いたことはあったけど、この年になってようやく深く考えられるようになった。



その番組でも言っていたけれど、日本が65年という間戦争をしていないことは誇りに思うべきだし、これからも続けていかなくてはならない。ただ最近、戦争を知らない世代がマジョリティーになった今、国民にも政府にもその気持ちが薄らいでいるのではないか?と、個人的には危惧している。一旦戦争に突入すれば、やはり「勝ちたい」という思いが沸き起こるはずだし、打撃を受ければ「報復したい」と思うはずだから、戦争をしないこと、戦争に加担しないことが重要なのだと思う。