試される大地
クラスメートのアメリカ人先生は、趣味が ”海外の文化を知ること” というだけあって、色んな国の文化に造詣が深い。
彼が、クラスメートのトルコ人と、 ”ヒッタイト帝国” の話をしていたときなど、
もちろん、”ヒッタイトと言えばイズミル王子” くらいしか連想しない私は会話に入れないのだが、
聞いてるだけで知的になった気分。
海外の文化について、人の会話を聞いているのは楽しい。
でも、日本に関することを自分に突っ込まれるのは、正直困る。
だから、今日は、授業前にニコニコ近づいてきた彼を見て、ドキッとしてしまった。
手にペンと紙を持っている。
「おはよう!実は、妻が・・・ オーマエ ケンイチ と、 ニシタニ ケイジ の本が、とても面白いと言っていました・・・。漢字では、何と書きますか?」
∑(゚Д゚)・・・・・・・・・すごい妻ですね!!!
え、オーマエ ケンイチ。大前、と書きながら
「在日本,他是很有名・・・」
(日本では、とても有名な・・・) と負けずにニコニコするものの、後が続かない。
(´□`。) 有名な、誰だっけ、学者?UFOの時出てくる人・・・?いや、違う・・・!!
「他是很有名!!! 」
(とても有名です!!!)
(´□`。) 終わっちゃった!
「Nishitani 也是很有名・・・・・・・・・・・那個・・・・・・・・・・・對不起,我不太清楚 ! 」
(ニシタニさんも、有名な・・・・・・えっと・・・、すみません、よく分かりません!)
(´□`。) だめだ!まるでだめだ!
降参した私を横で見ていた、いつもは無口な日本人クラスメートが、滑らかな英語で
「ニシタニ・・・フィロソフィー(それしか聞き取れない)・・・うんたらかんたら・・・」 と、言った。
うそお!!!!!いつだって、あなたと私は同士だと(一方的に)思っていたのに。カッコいいじゃんよ!
それに比べて私・・・と、ちょっと凹む。
カッコわるかったなぁ・・・
海外にいるんだし、聞かれても困らないように、日本のこと、知っておかないと、とか思っていたけども。
どこからボールが飛んでくるかわかんないな!
帰国したら、本屋で、立ち読みしてみよう・・・ニシタニケイジさんと・・・UFOの人じゃない、オオマエケンイチさん・・・
* タイトルは、あんまり関係ないのだけど、 はっちさん と北海道話で盛り上がったので、その余韻。