すもも | 台湾山奥便り

すもも

バス停で、仲良しの太太が果物を2個くれた。


「これ知ってる?食べてごらん。一個は旦那さんにあげなさい」


言われて差し出されたのは紫の小さな果物。これ、なんだっけ・・・・・


「甘いの?」

「甘いよ。」


皮をむいたら、もっと濃い紫色をしてて、かじったら甘かった。

すももだ!


その光景を、おばあさん2人が見ていたので、太太が早速私の説明をした。


この人、日本人で、どこそこに住んでて、毎日どこそこ中国語学校に通っているの


毎回やってるからか、手馴れたもので、実に簡潔かつ的確に私の全てを語っている・・・。

(ああ、私を一言で表すと、こういうことか・・・と妙に納得した)

これだから、おしゃべり好きで結構暇なこのあたりの年配の人は、大抵が私を知っているような気がする。


皮を剥いてたら、おばあさんの1人が

「皮も食べれるよ。酸っぱいけど」 というので、食べたらとても酸っぱく、顔をしかめたらくすくす笑って


「皮は味わわずにすぐ飲んじゃいなさい!」 だって。それは食べれるって言うのかしら。


「台湾はフルーツが美味しくて、なんとかで・・・かんとかで・・・」 と果物話が始まったけど、悲しいかな

最初の一文しか聞き取れず、


「我也這麼覺得」 そう思う、しか言えなかった。


でも多分、私が分かっても分からなくても、あんまり関係なく喋っているので、

いつか分かればいーなー と思いながら、みんなの顔を見ていた。


最近は、ライチが出始めて、初めて買った生のライチも最高に美味しかった。ほんと、台湾は果物天国だ。

親友が遊びにきたら、すももや、ライチや、マンゴーや、いろんな果物を食べてもらうつもり。