
(出典:The New York Times)
政治学者でありハーバード大学教授のSamuel Huntington 教授が12/24に亡くなった。享年81歳。政治学の世界はまた偉大なる研究者を失ったことになる。
ハンティントン氏というと、日本では、いや米国でも『文明の衝突(The Clash of Civilization)』の著者として有名。その理論は冷戦後の世界情勢を見事に言い表しているということで注目を集めてきた。比較政治学者の雄である氏だが、比較政治を専攻していた私にとっても、とても印象に残っている学者の一人である。私達のように民主化(Democratization)というテーマを勉強したものにとって、ハンティントンは避けて通れない存在なのだ。The Third Wave: Democratization in the Late Twentieth Centuryという著書があるが、民主化が世界を覆っていく事象を波に例えた。私の民主化に対する考え方の基礎となっているのは、フランシス・フクヤマのThe End of History & the Last Manと並んでこの本だった。
気骨のある学者が去ってしまうことは寂しいが、是非若い世代の学者に、この分野の研究について大いに盛り上げていって欲しい。かつてこの分野を学んだものとしてそう願って止まない。
一度で良いから民主化について疑問を投げかけ、語り合ってみたかったです。
Dr. Huntingtonのご冥福をお祈り致します。
文明の衝突/サミュエル・P. ハンチントン

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