木枯らしが木々の葉を吹き散らす


全ての衣装を失った冬の落葉樹は

冬の曇天を突き刺す様に凛として

己の存在に一厘の疑念も抱かない


罪深き人間は木枯らしに吹かれて

己の信念と真実と夢想とを見失い

疑惑と嫌悪と羞恥を覚えてしまう


これが自分自身というものか

それはあまりにも弱く汚ない


木枯らしに吹き散らされた僕は

醜く暗く歪な形を晒したままで

春が来るまで凍えて立ち尽くす