2023年7月6日木曜日、神奈川県足柄下郡箱根町強羅へ温泉旅行兼サ活へ行ってきた。今回宿泊したのは“箱根強羅温泉 季の湯 雪月花(せつげっか)”。共立リゾートの旅館である。“共立リゾート”と聞けば、サウナーやアンテナの高い方は気がつくかもしれないが、あのドーミーインの運営を行っている企業である。ドーミーインは、充実した大浴場とサウナを筆頭に、湯上がりのアイスや、その地域に根付いた朝食、夜には無料で振る舞われる小ラーメン”名物夜鳴きそば”、ベッドの枕元に給電用USBがあるなど、特徴的なサービスを行っている“サウナー御用達”のホテルである

 

 

 

 

 お茶の体験ができる“強羅公園”や見て歩くだけでも面白い公園系美術館“彫刻の森美術館”、火口域遊歩道を散策したり、温泉で茹でることによりその鉄分と硫化水素が反応した硫化鉄である黒色に殻が変色した黒たまごが食べられる“大涌谷”などを観光し、2人で1泊2日で滞在した。夕食と翌日朝食付きで¥23,000-/1人だった。

 

 

 アクセス

 

 

 

 

 

 神奈川県内の普通鉄道の駅としては最高地点に位置する強羅駅の建物を出て、ほぼすぐ向かい側と、抜群の立地にある雪月華は広めの敷地に宿泊棟や温浴棟が独立して配置されており、それぞれを渡り廊下で着物系の館内着と草履で移動する

 

 

 

 

 部屋は畳張りにベッドを配置、実用性も確保されている。テレビあり。抹茶やお饅頭も用意されていてほっこりできる。

 

 

  客室露天風呂

 

 

 

 

 

 

 

 部屋の奥側には洗面台を抜けると露天浴槽と広めのベランダが用意されていて、ガラス張りで部屋とベランダで互いに見えるようになっている。部屋のお風呂はマス風呂で温泉ではないのだが、ちょうどいいサイズ感、完全プライベート、ベランダの椅子で外気浴をしたり、ベランダからの眺めも木が茂っていてきれいだったのでとても落ち着くことができる

 

 

  ドーミーインの超絶進化系旅館

 

  雪月花は、客室露天風呂に加えて、ドライサウナや露天風呂を備えた一番大きな大浴場、夜間も入れる露天炭酸泉“湯の間”、3つの貸切風呂を備える。スーパー銭湯並みのバリエーションにかつ基本温泉、ドライサウナありと超絶温泉施設である。それ以外にも食事が充実いていて、夜鳴きそばなどドーミーインのようなサービスも充実している。ドーミーインの超絶進化系といっていい。 

 

  露天炭酸泉

 

 

  2Fの“湯の間”は大浴場とは別で独立した浴場であり、露天炭酸泉が楽しめる。同時入浴数10名ほどで、カランも複数備えてある。ここだけで小さなカプセルホテルの大浴場くらいの規模感である。脱衣所もしっかりドライヤーを複数完備。炭酸泉を露天で楽しめる場所は多くないので貴重である。しかもここは檜風呂なのだろうか、炭酸泉×露天×檜という組み合わせ。他の浴場は深夜に閉まるが、ここは夜通し営業しているので到着が遅くなっても安心だ。程よくこじんまりとしていてあまり人がいないので、ほぼ貸し切り状態で楽しめた。 

 

  貸切温泉

 

 

 

  貸切温泉は3つ。ひとつひとつが小屋になっている。小さな灯りにカランはなくかけ湯をして入るスタイル。 

 

 

 大浴場

 

  大浴場は内風呂3つとドライサウナ、水風呂に加え、露天に岩風呂と壺湯を有する施設内で最も広い浴場である。 カランが時限式だったのが残念である

 

 内風呂エリア

 

 

 

 内風呂エリア“玉桂たまかつらの湯”は、広い浴槽と温めの小さい浴槽が隣り合い、奥まった場所に小さなドーム型の円形の浴槽を備える。メインの浴槽の一部は横になれる場所があり、源泉かけ流しの贅沢な時間を過ごせる。 

 

露天風呂エリア

 

 

 

 露天エリア“篝火かがりびの湯”は、広い岩風呂と3つの壺湯を備える。岩風呂は広いので、手足を伸ばしてゆっくりと休め、壺湯は贅沢に温泉を独り占めできる。光を取り入れやすい大きな窓で、露天も内風呂も日中と夜間で大きく表情を変える。
 

サウナ

 

 

 内風呂にはドライサウナを備える。旅館にはドライサウナではなくミストサウナを備える施設が多い印象があるが、ここではがっつりサウナを楽しむことができる。テレビなしの瞑想スタイル、定員4人ほどと、こじんまりとしたサ室で木くずがタオルにくっつくほどの年季の入り具合であるが、室温は朝も夜も100℃前後に保たれていてちゃんとパンチのあるサウナは、流石ドーミーイン系列で、サウナへの拘りも感じ、もはや旅館の域ではない

 

水風呂

サ室を出てすぐのところに定員1~2名ほどのこれまたこじんまりとした水風呂がある。水温は18℃ほどで、ちょうどよくしっかり入れる温度。湧き水なのか水質が程よく柔らかく、心地よい冷たさである。イメージだと以前訪れた“サウナ東京”系の備長炭水風呂の“もはや泡”ほどではなくもう少し しっかりとしているイメージ。深さとサイズ感が絶妙で、非常に満足感が高い。

 

 

ととのい環境

 ととのい椅子がほぼないのが唯一のデメリットだと感じた。露天エリアに出たすぐ左側に木材切りっぱなしのベンチがあるのだが、ほぼそれだけである。一応そこにカラン用の座高の高い椅子があるので、それを露天エリアに持ち出せばいいのだが、定員1名であるし、ととのうための設備としては不足を感じた。サ室と水風呂がしっかりとしているだけに、椅子を計4名分ほどでも内風呂エリアや露天エリアに置ければ最高だと思った

 

 

 ドーミーインらしいおもてなし

 湯上がりには出てすぐ渡り廊下にアイスや乳酸菌飲料が設置されていて“おもてなし”を感じる。

 

 

 

夜は“夜鳴きそば”を楽しめるトッピングがセルフサービスになっていたのは初めての経験であった。ネギを多めにいただく。

 

 

朝はコーヒーなどのドリンクなどのサービスもある。これらはすべてドーミーインでも楽しめる

 

 結論

 全体的に満足度の高い宿泊体験であったので、ととのい環境の拡充が課題であると感じた。浴槽の数は多いので、非常に楽しかった。