いきなり、衝撃の画像から・・・(汗)

 先月初旬、一般道で31km/hオーバーでもらった赤キップ
今日はその略式裁判でした。
 ま、違反に至った経緯を語れば長くなるのですが、それは今日の本題では無いので省略します。

 結果からして、罰金4万円は速度違反の罰金額では多分最少額に近い金額と推測されます。というのも、捕まったときに、
速度違反の反則金の最高額は35,000円(※高速道路上で35キロ以上40キロ未満の場合の反則金)。あなたの場合は、罰金(裁判)になるので、少なくてもこれ以上の罰金額にはなると思います。最高額は10万円なのでこの範囲でしょう。」と言われていましたし・・・。

 事前にネットで検索すると結構6~7万円って声が多く、このくらいの金額は覚悟してましたので・・・。ですから、これはこれでよかったとは思うのですが・・・。

で、本題です。
というのも、自分的にはちょっと疑問を感じたんですよねぇ・・・。

もちろん、私にとって初めての経験でしたから、実は結構緊張してました。
何しろ、自分が被告になり、略式とはいえ裁判を受ける訳ですから・・・。

出頭日時は今日の午前9:00。結構な人数になるってことは解っていましたから、少し余裕を持って8:40に到着。

裁判所の正面から入ると、
「交通キップでお越しの方は○○へ」という表示が出ています。

「そうかぁ、裁判所だから中立的に「お越しの方」という表現なんだな。警察や検察なら「出頭者」的な表現だろう・・・」と勝手な解釈をして指定場所へ。

既に待合室には80人位が・・・。(最終的には100人を軽く超えてたように思います)

早速、赤キップを持って(裁判所内の)警察の受付に入り、ここで、番号札をもらいました。(以降、全ての手続きが終了するまで、この「番号」で呼ばれます(泣))

待合室には手続きの流れが掲示されていました。
①警察の取調べ
↓(いわゆる送検?)
②検察の取調べ
↓(送致:いわゆる起訴?)
③裁判(判決)

④罰金の仮納付(検察)

⑤免許証の返却(警察)終了

実は違反時に免許は預かられ、それ以降は赤キップが免許証代わりなんです。

掲示だけを読むと、言葉は重く、緊張感はMAXでした。

まず、
①警察の取調べ
ひたすら待つこと50分。
「○○番の方、中にお入りください」
と番号を呼ばれ「警察」の部屋に入ります。
この時点で、
「○○番の方?」「お入りください?」
まるで「お客さん扱い」です。
怒られたり、乱暴に扱われるよりは良いですが、妙に違和感があります・・・。
「今日は怒られて当然」って思いもありましたので・・・。

中に入ると、そこはパーテーションで区切られ、一度に7~8人が警察官と1対1で取調べを受けるようになっています。
「こちらにお座りください」
(おっ、また丁寧な口調・・・)
「お名前は○○○○さんですね」
(名前くらい本人に言わせて確認すれば?と思いながらも)
「はい」

「では今から、○○さんの違反事実について確認します。」といって赤切符の「違反日時」、「場所」、「乗ってた車のナンバー」、「違反内容(○キロのところを○キロオーバー)」を読んだあと、
「ちょっと急いでましたかね~!これに間違いないですか?」って聞かれたので
「はい」
「では、これで取り調べは終わりです。この後、この書類を検察に送ります。検察では同じような取調べがあり、その後・・・」とひと通り日程の確認をして終了。

終始、物凄く丁寧な口調で「取調べ」ではないような・・・。

この間全部で1分半程度。
私がしゃべった言葉は「はい」を2回だけ

次に
②検察の取調べ
警察取調べを終えて更に50分待ち、番号を呼ばれ、警察の隣の「検察」の部屋に入ります。(もちろん、検察でも「○番の方、お入りください」口調・・・)

中に入ると、同じようにパーテーション。6人程度が一度に取調べを受けられます。
そして、その後方には、3~4人の別の検察官が、電話やPC、たくさんの調書や書類を前に、なにやら処理しています。(多分、過去の違反歴等を調べ、裁判所に送達する書類を作っているのだ思いました。

以下同文(笑)

ただ、最後が少し違いました。
「では、これで取り調べは終わりです。○○さんの場合、事前に、キップの裏に略式手続きに同意する署名をされてますが、十分理解したうえで署名してますか?」
と聞かれたので、私ももう一度、
「はい」
「では、書類を裁判所に送ります。そちらで罰金額が決まりますので、待合室でお待ちください」

検察での時間、約2分。
しゃべったのは「はい」を3回だけ(笑)

そして、いよいよ③裁判です。
先ほどの検察(罰金を払う場所も検察)の隣の部屋に「裁判所」の文字があり、
「一人ずつこの部屋に呼ばれて、判事から主文(判決)と、一言二言、判決理由を言われるんだろうなぁ」って勝手に想像しながら、”その時”を待ちます。

最初の人が呼ばれるまでも随分時間がありました。まぁ、略式とはいえ、人を裁くわけですから時間がかかって当たり前なのですが・・・。
で、裁判所の部屋から一人出てきて・・・いよいよ、裁判(判決)の開始です。

「おはようございます。これから皆さんに判決をお渡ししていきます。申し上げておきますが、本日の皆さんは刑事事件に問われています。従って罰金を即納できない場合は、5,000円につき1日の労役場留置をすることになります。つまり、簡単に言いますと罰金が10万円の方は20日間に亘り刑務所に収監されます。」
「なお、通常の裁判を受けることもできますし、裁判官に話を聞いてもらいたいなどがあれば、14日以内に正式裁判の請求もできます」

さすがに、ザワザワしてた待合室が静まり返りました。

といっても、裁判所の部屋に呼ばれるわけではなく、10分おき位に1度に4人くらいの番号が呼ばれ、機械的に赤キップの裏に上の画像のような罰金額のスタンプが押されたものをその場(待合室)で配るだけで裁判は終了

これを受け取ると、先ほどの検察の窓口で④罰金額を支払い、警察の部屋で⑤免許証を返却してもらって終了という流れです。

この間、もちろん順次呼ばれていくわけですが、何しろ待ち時間が長いことしかも終始こんな調子なので、「反省をする」とか、「裁判を受けている」ということを自覚している人も少なく、

「どれだけ待たせるんだ。」
「お役所仕事!」
「ただサッと罰金額を書き込むだけなのに、なぜ時間がかかるんだ」
と、出頭者同士で文句を言いたい放題の人が居たり、なかには4~5歳の娘を連れて来てる若いお母さんが居たり・・・、待ちかねて「訳あり」の彼氏(?)を電話で呼んだり・・・。

「おいおい、自分達は被告人で取調べと裁判を受けてるんだよ」
と思った反面、
「まあ、こんな手続きでは、反省する人って少ないだろうし、交通違反も減らないだろうな・・・」とか、
「反則金と罰金の違い、青キップと赤キップの違いをきちんと理解できてる人ってどれだけ居るんだろう・・・」
等と、考えていました。

私が呼ばれたのは、検察の取調べが終わってから1時間20分くらい経ってました。

罰金額の記入されたキップをもらうと、すぐに検察の人から
「この金額を今、払えますか?」と聞かれたので、
本日6回目「はい」と答え、横の窓口で支払いました。
本当に「はい」を6回言った以外は何一言もしゃべりませんでしたし、弁解をする機会すらありませんでした

待合室からは、中で処理するお姉さんが丸見え。
「○万円お預かりします。領収書がありますから・・・」
丸聞こえです。
まるで、銀行で公共料金を振り込むような感覚でした。

 こんなことを思いたくは無いけど、

 結局、国庫歳入というモノを予算化するので、取調べやこうした手続きを厳しくして違反が少なくなるより、(本当は全然意味が違う)反則金と罰金の違いを「裁判所に呼ばれるか否か」程度の感覚にして、罰金の額だけを「厳罰化」という名の下にUPしてるような・・・そんな気がした1日でした。

 もちろん、私は違反した日以降、かなり反省もしました。
 職場では報告義務事項ですし、それなりの処分も・・・。それより、怖くて気軽に車にも乗れなくなってて、気候も良いので自転車通勤です。(笑)しかも、重~いママチャリで・・・。

 ということで、幸いなことに予想外に罰金額が少なく済みましたので、差額を自転車購入に充てるつもりです。

 あとは、再来週に出頭呼び出しを受けている免停講習(短期)の受講です。これも1日講習で受講手数料が13,800円。合計53,800円

 奇しくも今日、定額給付金が給付されました。
私とツインズで52,000円。

 数年前に流行した「右から左へ受け流す」状態です。