凛はショックなことがあると、居ても立っても居られなくなる。
奏の存在が特別な存在であればあるほど、
自分の携帯の中に存在していることすら、
痛みの原因でしかない。

交わしてきた会話や遊んできた場所ですら、
凛にとってもはツライ過去となる。

そうして、凛は一切の場所から奏の存在を消した。
そして、奏の場所から凛は消えたのだった。

凛は立ち直りの早い女の子だった。
恋の痛手は恋で治すが口癖だったが、
奏との傷は治りようもなかった。

深い傷だけが残って、半年たっても一年たってもかわらなかった。

恋の痛手は恋で治せなかった。