鬼の棲む家 | 激録!!双子密着24時 ~涙と笑いの育児物語~

鬼の棲む家

以前、双子たちがフックブックローのOP曲を
畏怖しているという話を書きましたが、
時の流れとともに、その効力もさっぱり消え失せてしまいました。

寝かしつけの時にも、はしゃぐ双子を抑止する術もなく
ただただ「静かに!」「もう寝なさーい!!」と怒鳴るしかなく、
何かよい方法はないものかと思案していました。

そこに颯爽と登場したのが鬼の存在です。
実際のところ、鬼というものが何なのか、
双子たちはさっぱり分かっていないのですが、
何か悪いことをするたびに迫真の演技で
「鬼さんが来るよ…」「鬼さんのところ行こうか…」と
洗脳を続けたところ「怖い怖い!」と言うようになりました。

しかし、鬼の設定の練りが甘く、父と母でお互い行き当たり
ばったりの威嚇を繰り返していたため
設定がブレブレになってきました。

・父と懇意にしており、電話一本でかけつけてくれる
・常に我が家のクローゼットに待機している
・夜になると、我が家のリビングで家族団らんをしているので、
 ベッドで騒いでいると怒る
・たまに窓がらのぞいて、ちゃんと寝ているかチェックしている
・怒ると子供を頭からバリバリとかじる
・うちと同じく、子育て中(躾に厳しい)
・鬼さんちの子供も、悪いことをすると頭からかじられるらしい
・懇意にしているとはいえ、これ以上怒らせると、父でもかばいきれない
・最悪の場合、鬼さんちの子になることも有り得る
・母も鬼さんが苦手なので、来られると困る

頭からかじるという設定以外は、
ただの近所のおじさんでもいいような存在です。

すっかり収拾がつかなくなってしまった鬼さんですが、
まだ当分は使えそうなので、矛盾点を指摘されるようになるまでは
設定を派生させ楽しんでいきたいと思います。

それでいて、効果はてきめんです!

■父のつぶやき

今は矛盾点満載でも効果がある鬼作戦ですが、
子どもたちの知恵も予想以上のスピードで
ついてきているので油断できません。

先日も、Altaが空気清浄機を指差し
「これ(電源を)切っていい?」と聞いてきたので、
(フフフ、馬鹿め。人生経験が浅い君はまだ知らないだろうが
これにはチャイルドロックという機能があり、
どのボタンを押されてもこちらは痛くも痒くもないのだよ…)と、
内心ほくそ笑みつつ「いいよー!」と言うと、
慣れた手つきでチャイルドロックボタンを長押しして解除。
そして電源を切って「できたー!」と勝ち誇った表情。父あんぐり。

子どもは親が思っている以上に親の行動をしっかり見ているようです。
普段何気なくしている行儀悪い行動も真似されるかもしれないので
家の中でも気を引き締めなければいけないなと思いました。