一時保育の洗礼 | 激録!!双子密着24時 ~涙と笑いの育児物語~

一時保育の洗礼

4月から、双子を一時保育に預け始めました。

登録だけは昨年からしていたのですが、
なかなか預ける決心ができず、
ずるずると新年度を迎えてしまいました。

ちょうど仕事が忙しい時期だったので、
思い切って、小さな子離れにチャレンジです。

しかし、今までジジババに預けたことはあっても、
他人に預けるのは初めて。
人見知りが激しく、児童館でも一人泣いているAlta。
家では母べったりで、とっても甘えん坊のPana。

もしかして、ずっと泣いてるんじゃないかな…。
捨てられたと思って、トラウマになったりしないかな…。
後追いされたら、私のほうが泣いてしまうかも…。

気にし過ぎる性分なので、保育予約をしてからの1ヶ月間、
ずっとモンモンと悩んでいました。

初めての登園前夜は、準備が大変でした。
着替えの服や、タオルやエプロン、靴もカバンもおむつにも
全てに名前を書いて、あとは一番肝心な心の準備です。

数日前から双子には「もうすぐ保育園に行くよ」
「でも、ちゃんと迎えにいくからね!」と
呪文のように言い聞かせていました。

いつもより早く目が覚めた朝。いざ出陣です。

父と一緒に自転車で保育園に向かい、一時保育の部屋へ。
既にたくさんの童たちで溢れていました。
慣れた感じで遊んでいる子から、
泣いて抱っこされている子までさまざまです。

なるべく感情を殺し、淡々と作業する母。
着替えをボックスに入れて、熱を測って、ノートに記入っと。
不穏な空気を察知して、双子が泣き始めました。
すかさず保育園の先生が抱っこしてくれたので、
その隙をみて撤収です。

後ろ髪をひかれまくる思いでしたが、心を鬼にして
顔を般若にして別れを告げ、保育園を後にしました。

これだけ大袈裟に騒いだものの、半日預けるだけなので
3時間半ほどなんですけど…。

あっという間に3時間半はすぎ、特に何をするでもなく、
軽く仕事して、昼ごはんにラーメンを食べに行って、
気が付けば12時過ぎです。

双子は元気にしてるかな?
お昼ご飯も食べられず泣き濡れていたら…と心配しつつ保育園につくと
楽しそうにオモチャで遊んでいる二人が…。

先生に様子を聞くと
「ぜんっぜん大丈夫でしたよ!」
「泣いてたのも一瞬だけでした!」
「お昼も完食でした!オカワリもしましたよ!」
「キャベツを茹でただけのサラダも食べてましたよ!」

oh...
母の苦悩は何だったのでしょう。拍子抜けです。
家では茹でたキャベツなんて絶対食べないですよね?

とにかく安心して、Altaに「おうちに帰ろうか?」と言うと
「い・や!!」と言われる始末。oh...

その日は、家に帰ってからもずっとご機嫌で、
「しぇんしぇ♪しぇんしぇ♪(先生)」と連呼していました。

しかし、その2日後の夜中から、Panaが嘔吐と下痢と高熱を発症し、
病院では流行の胃腸風邪と診断されました。
ベッドで嘔吐、下痢のおもらしを繰り返し、地獄の一週間でした。

後に、同じ日に一時保育に来ていたお母さんにその話をすると
「うちも同じ!脱水症状で入院までしたよ」とのこと。

これは、一時保育の洗礼でしょうか。
やはり集団の中に入ると、こういう覚悟も必要なんですね。
いい勉強になりました。

その後、何度か一時保育に預けていますが、
3度目からは送っていって別れる時も泣かなくなりました。
ちゃんと順応するもんだなぁと感心しています。

■父のつぶやき

元々、様々なことにおいて母よりも父の方が心配性だと思うのですが、
こと一時保育に関しては根拠もなく何とかなるだろうと思っていました。
児童館でのチビたちのヘタレっぷりを見てないからかもしれませんが。。

でも、迎えにいったときの二人のはしゃぎっぷりは、
想像をはるかに超えていました。
ちゃんと成長してるんだなという、うれしい気持ちもあり、
こうやって親から少しずつ離れていくんだなという、
寂しい気持ちもあり。

今まで、「いとまきのうた」の「できたできた○○のおくつ♪」
のところを歌う時、誰のおくつを作るのかを
「ばあちゃん!ばあちゃん!」「じいちゃん!じいちゃん!」と
要求していたのですが、一時保育デビュー以降
「しぇんしぇ!しぇんしぇ!」が加わりました。

「おとうさん」なんてこちらから要求して、
たまーに言ってもらえるぐらいです。
父のランクはいったいどこまで下がるのでしょう。。