無類のジジババ好き | 激録!!双子密着24時 ~涙と笑いの育児物語~

無類のジジババ好き

双子達は、父母よりもジジババが大好きです。
毎日のように「じいちゃん♪ばあちゃん♪」と連呼しています。

怒られたり転んだりした時も、泣きながら
「じいちゃんばあちゃんじいちゃんばあちゃん…」と唱えています。
辛いことから現実逃避をするための呪文なのでしょうか?

母方のジジババなのですが、まぁまぁ家が近いので
私達が仕事で忙しい時に子守に来てもらったり、
何かと理由をみつけてちょこちょこ遊びにきてくれます。

ジジババは、完全なる双子達の奴隷です。
Panaが抱っこと言えば、いつまででも抱っこ、
Altaがお外と言えば、いそいそと出かける。
よくやるなぁ…と関心するぐらい、献身的に尽くしております。

貢物もしばしば。
ばあちゃんは洋裁が趣味なので、せっせと双子達の服を作ります。
そしてPanaが大好きなイチゴや、Altaが大好きなジュースを献上して、
常に地位向上を企んでいるようです。

その甲斐あってか、双子達からはたいそうな寵愛を賜り
ジジババが一緒の時は、父も母も全く相手にされません。
抱っこをしようとしても、ぷいっとそっぽを向かれる始末です。
普段はあれだけべったり母っ子のPanaまでが、
掌を返したように母には見向きもしません。

おのれ裏切り者め…と恨めしい気持ちもありますが、
この状況を逆手にとって、お出掛けするときはジジババ同伴に限ります。
双子達がジジババべったりの間だけは、父と母も自由を満喫できるのです。

孫のかわいさは格別と言いますが、
いつかPanaとAltaに子供ができた時、私達も同じようになるのでしょうか。
今から楽しみです。

■父のつぶやき

相手にされないのは、チビ達からだけではありません。
結婚する前は「かわいい娘の彼氏」として、結婚してからは「かわいい娘の婿」として、
母方のジジババからはたいそうかわいがってもらっていました。
それが、チビたちが生まれてからは「かわいい娘が生んだ孫のお父さん」に格下げです。
2位だったランクが一気に4位になってしまいました。

孫の面倒を見に、しょっちゅううちに来てくれるのですが、
仕事中のデスクから挨拶すると「あ、いたの!」と言われるぐらいの存在感のなさ。
晩ごはんをうちでいっしょに食べる時などは、食後にチビたちが母といっしょに寝室に行って
リビングにジジ・ババ・父の3人になると「もう居てもしゃあないし帰るか…」とさっさと帰ってしまいます。
昔はいっしょにテレビで阪神戦を観て盛り上がったじゃないですか!

人は、より楽しいことを見つけてしまうと、もう元には戻れないのですね…。
でも、孫を愛でてるジジババの顔を見てると、こちらも幸せな気分になるので、
どんなに扱いが悪くなろうとも、来てくれる日はちょっとウキウキワクワクな父なのでした。