授乳生活~乳牛のきもち~ | 激録!!双子密着24時 ~涙と笑いの育児物語~

授乳生活~乳牛のきもち~

乳牛の気持ちが分かる今日この頃。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。母牛です。

3ヶ月頃までの私は乳製造機でした。エサを食べて乳を出すだけの存在…。
おいしい乳を生産するため、飼料にもこだわるべきですが、
うちの牧場はいい加減な経営やってますんで、
シュークリームにアイスにジャンクフードも摂取しておりました。
それでも特に詰まる事無く生産を続けてこれましたが、
個人差がありますので、あまり参考になさらぬよう。

夜な夜な握り飯を頬張りながら授乳する日々。
握り飯⇒私⇒乳⇒赤子という、無駄な中継を廃止すべきです。
握り飯⇒赤子が可能となる、哺乳類から哺飯類への進化を切望しております。

とはいえ、うちの双子は完全母乳ではなく、
母乳⇒ミルク⇒母乳⇒ミルクを交互の混合です。

3ヶ月頃までは、だいたい昼夜問わず2~3時間おきの授乳でした。
同時授乳はせず、それぞれのペースに合わせていたため、
一日中授乳しているような日々でした。
牛でもこれほど搾乳はされないでしょう。

授乳間隔については、個人差があるとは思いますが
3ヶ月をすぎた頃から、急に夜もまとめて寝てくれるようになり、
昼間も間隔が空いて楽になりました。
4ヶ月の現在は、昼間3時間半~4時間おき、
夜は就寝から起床まで1回ずつ起きるぐらいです。

そして3ヶ月を過ぎた頃から、満腹中枢ができてくるらしく
Panaは1回に飲む量が減りました。
いらなくなると哺乳瓶の乳首を、舌でぐいっ押し戻してきます。
母乳の時は、乳首をくわえさせようと口をトントンしても、
下唇をぐいっと突き出して拒否。むぅ…。
しかし、Altaは食いしん坊のままです。

それまでは、与えれば与えただけガブ飲みしていましたが、
母に恥をかかすまい!と飲んでくれていたのでしょう。
しかし、無理がたたってデロッと吐き戻すこともしばしば。
そんなこんなで、現在は1週間でミルク缶大を1缶消費するペースに落ち着いています。

どうしても同時授乳が必要な時のテクニックとしては、
一人は普通に抱っこして母乳、一人はバウンサーに座らせ、
タオルで哺乳瓶を固定してセルフ飲みしてもらいます。
時々様子を伺い、飲み進んできたら哺乳瓶の角度を変える。
飲み終わったら、母乳のコが終わるまでバウンサーに座ったまま待ってもらって、順番にゲップ。これでなんとかいけます。

あとどれくらい続くのでしょうか、乳牛生活。
早く人間に戻りたいような、それも寂しいような。
いつの日か、乳をそっと置いて引退宣言します。
普通の女のコに戻りたい…。


<<イクメン研修生のみなさんへ>>

夜中の授乳は、孤独感でいっぱいになりがちです。
どうか週末だけでも一緒に起きて授乳に付き合ってあげてください。
男の人でも、母乳以外なら何でもできます!
ミルクを用意する、飲ませる、オムツかえ、ゲップ、話し相手でもいいんです。
付き合えない平日でも、「困った時はいつでも起こしてね」と声をかけてあげて欲しいです。
それだけで、一人じゃないと思えます。
育児において、精神的な支えの役割は、ほんとに大きいです。