成育医療研究センターでは帝王切開術の場合、出産した日を含めて8日が入院期間でした。
●出産日:9/27
出産!
夜から3時間おきに助産師さんが母乳を絞りに来ました。
乳首をギュウギュウとマッサージされると母乳が出てきました。
助産師さんの手絞り、すごく痛い!
と思いましたが、産後の疲れと眠気で朦朧とする中だったので耐えられました。
搾乳された母乳は、シリンジに入れてそれぞれ2人に与えられました。
●産後1日目:9/28
朝6時過ぎに採血や血圧測定等が行われ
お昼前には歩行練習(個室内のお手洗いまで)を実施。
ここから始まった、合宿的な入院生活。
助産師さんが3時間おきに姉をお部屋に連れてきてくれ、授乳。
とってもちっちゃくて、抱っこするのが心配なくらい。
助産師さんに授乳指導いただきつつ、30分から長いときは1時間格闘
おっぱいがうまく吸えずにギャン泣きする我が子と
それにアワアワする私を
ものすごくポジティブに褒めながら
「まだがんばれます!」とサポートしてくれる助産師さん。
結局うまく吸えないので
1回の哺乳量分のミルクを哺乳瓶で与えた後、
NICUにいる男の子への母乳を搾乳し(30分〜1時間弱)
シリンジに入れて助産師さんに渡し、
助産師さんにNICUに届けてもらう、という流れでした。
6時 起床 検温、血圧測定、子宮の戻りと出血のチェックby助産師さん
7時 朝食
12時 昼食
18時 夕食
19時頃 検温、血圧測定、子宮の戻りと出血のチェックby助産師さん
21時 消灯
この間に深夜も含めて0時、3時、6時、9時の3時間起きに
授乳・搾乳が入るというスケジュールです。
上記の通り、授乳・搾乳で1時間半〜2時間近くかかっていたので
次の授乳・搾乳まであっという間。
搾乳は、最初はひたすら手で絞り、シリンジで吸い取るというやり方。
自分ではうまくできず、助産師さんが手伝ってくれていました。
●産後2日目:9/29
この日から姉と同室開始。
夜は新生児室でモニター測定があるため、日中のみ同室。
まだ身体が小さく吸う力が弱いのか、
授乳の際は、乳首をハムハムしたり、軽く舐める程度で終了。
30分位は授乳、それからミルクをあげましょう、と言われていたのですが
結局1時間近く授乳指導が
うまく吸えず空腹でギャン泣きする我が子に
授乳を強要しているように思えて少し落ち込みました。
●産後3日目:9/30
姉への授乳、状況変わらず。。
昼はぐっっすり寝ているので、まず起こすところから始めるのですが
なかなか起きず、起きたらギャン泣き。
できるだけ明るく声掛けしながら授乳を試みるも、進展なしでした
合間をみてNICUへ。
いつ見に行ってもしっかり目を閉じて寝ている我が子
まだ生まれてるって気づいていないのかも、とそんな風にすら感じました。
点滴をしながらスヤスヤ眠っている我が子を見て涙がポロポロ出てきました。
生まれてきてくれて本当によかった、
でももっと、長くお腹に入れておいてあげることはできなかったのか、、と
罪悪感で胸がいっぱいに。少々落ち込みながら、その日は終わりました。
●産後4日目:10/1
この日、心身ともに疲労のピーク。
授乳、搾乳、オムツ替え、着替え、NICU、
これらをやってたらすぐに次の授乳タイムがやってきます。
休めない!いつ寝たらいいのだ!我が子を抱える度に腰が痛い!
姉への授乳については状況変わらず。
ギャン泣きする我が子に直接授乳を強要し続ける。
それに加えて、助産師さんから突然告げられる予定
診察や面談が入ったり、退院前講座が入ったり。
何時頃に何があるか事前に知りたい、とお願いしましたが、難しいようで。。
仕方ないですが、なんだか振り回されているようで落ち着かない。
我が子がなかなか寝付かず、向かえた朝日をなんとなく記念撮影。
慌ただしく午前を終え、
NICUで我が子をみて涙しそうになった後
部屋に戻ってくると、
「お帰りを待ってました!!」とスタッフの方が
笑顔でお祝い膳を運んできてくださいました。
ぼんやりお祝い膳を眺めながら、
もう4日目か、お祝い、、嬉しいけど
この慌ただしいタイミングでお祝いか、、
ところで私、なんで疲れているんだろう、、
など、色々な想いがめぐり
部屋で1人、泣きました。
タオルで口を押さえて声がもれないように泣きながら
「お祝いなんて気分じゃないし、お祝い膳を残してしまおうか。。」
などと考え、放心状態。。
数十分後、泣き終わる頃には我に返りました。
「これがあの、産後のホルモンバランスの変化」
「この落ち込みは、ぜーーーんぶホルモンバランスの乱れのせい」
「そういえば、空腹だとネガティブになるんだった」
と思い直し、泣く我が子を左腕で抱っこしあやしながら
お祝い膳を平らげました。
このとき、何かが吹っ切れた気がします。
まず受身の姿勢をやめようと決め
助産師さんにあれこれ質問とお願いを開始。
この日担当してくれた助産師さんがすごく的確なアドバイスをくれ
授乳のコツや赤ちゃんが嫌がることなど詳しく教えてくれたので
退院後の生活に向け、少し自信がつきました。
母乳の量が徐々に増えてきていたため
助産師さんの提案で、メデラの自動タイプの搾乳機を貸してもらえました。
これがかなり楽!
母乳が多く取れるようになり、時間的にも短縮・気持ちに余裕が生まれ
搾乳後に自分でNICUに母乳を届けに行けるようになりました。
●産後5日目:10/2
昨日の落ち込みを反省し、状況を立て直すべく
自分で勝手にスケジュールを立てる。
事前に予定・時間を聞くことが難しいのであれば
こちらから時間指定してしまおうと思ったわけです。
厄介な患者だと思います。。
朝一で助産師さんにNICUに行く時間・部屋にいる時間帯を表明し
「空いた時間で予定入れてください♪」と厚かましくお願いする。
授乳も頑張りすぎず、25分経過したあたりに
ナースコールでミルクのお願い
少しですが、気持ちの余裕を取り戻しました。
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午後、NICUの先生が話しかけてくださり
弟の現状説明と、追加治療を行いたいので説明の時間がほしい
と言われ、退院日である翌々日に説明を受ける約束をしました。
夫に急いで連絡。どんな内容なのか、少々緊張。
⑥産後6日目:10/3
朝からおっぱいがたくさん出るにも関わらず、
うまく吸うことができない姉
母乳が自然と乳首からポタポタと滴り落ちてきます。
ミルクはごくごく美味しそうに飲むので、
食欲はあるのだ!安心しよう!と思うことに。
もう、全て自分の気持ちの持ちようですね。。
−−−
NICUに行くと、昨日お話した先生が来て
「できる限り早く追加治療を開始したいので、今から説明を」
と急遽打ち合わせに。
回復の道筋が立つならと即答でお願いしました。
事後報告となり申し訳なかったですが、部屋に戻り夫へ連絡。
⑦産後7日目:10/4
午前中に退院検診を受けて、無事に退院。
夫とお義母さんが迎えにきてくれました。
退院前にNICUによって弟とスキンシップ。
先に帰るけど、できる限り毎日母乳届けにくるからね、
言いながら涙が出そうになったけど、ぐっと我慢。
会計を終えて帰宅しました。
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怒涛の一週間でした。
双子を無事出産した喜び、弟を低体重で産んでしまった罪悪感と自己嫌悪、
展開についていけてない気持ち、産後の疲労、
出産をサポートしてくれた成育医療研究センターの先生方、助産師さん、
看護師さんへの感謝、もう重みの感じられないお腹の寂しさ、
色んな気持ちを抱えて帰宅しました。
正直、入院生活は少々ハードでしたが
この1週間のおかげで我が子に泣かれても動じなくなり
今のところは落ち着いて対応できていると思います。
産前からお世話になっている(私が認識できている)唯一の人である
主治医の先生がこまめに来て声掛けをしてくださったり、
助産師さんも、こちらから積極的に質問や相談をすると応えてくれ、
けれど寄り添いすぎず、本当に皆さん素敵な方ばかりでした。
この病院で出産をして本当によかったです。
長々と出産レポートを書いてしまいました。
出産という人生で最も奇跡的な出来事を忘れたくなくて、
思いつくままに綴っていたらこんな長さに
お読みいただいてありがとうございました。