他人を愛すること?
自分を愛すること?
他人を愛したことはなかった
ただの一度もなかった
自分のことも愛してはなかった
僕の本質は無だ
ブラックホール
育てて来なかった情緒
書き換えられた機械人間
ランナーの闇とか
波瀾万丈な生い立ちとか
スピリチャルをかじった人たちは言う
幸薄い幼少期
某企業の大物である父親
母親とは物心ついたときには死別
エリート兄弟姉妹の中で期待されず
生まれ持っての個性だとか嗜好だとか
自分の存在意義だとか
そんなものは持ったことはない
考えたこともない
本来の自分どころか
別人のように都合よく書き換えられた人生
人と比べるものでもないから
自分が孤独だとは思わなかった
傷つくよりはましだから
普通に憧れた
平凡を望んだ
聞き分けはよかった
場の空気は誰よりも読めた
だから
目の前の他人の望みを優先した
「アナタはどうしたいの?」
「皆はどうしたい?」
「それってどう思う?」
それが僕の口癖
顔には柔和な微笑み
その実は鎧に身を包み
表面上はスマートに紳士的に
人とは一定の距離を保ち深入りはしない
常識を優先する
平均点を狙う
多数決に従う
自他ともに認める
人当たりの良さ、好感度
the 他人軸
誰かの評価を当てにして
当たり障りのない言動
周りを優先してきた人生
結婚して子宝に恵まれてからは
タバコもやめたし
保育園への送り迎えもする
晩御飯の準備もする
自分の時間なんてない
自分の意見なんてない
自分の感情がわからない
僕の人生
今までもこれからも
こんなもんです
スコーピオン!
僕の小さな小さな秘密基地の中に
いつも間にか入り込んでいたツインレイの彼女
他人という枠
社会という枠
自分という枠
こんなもんですという僕の枠
その枠を外すことを教えてくれたのは
ツインレイの彼女だ
「私はダンスが好き!
アナタは何が好き?」
「僕?何が好きかなあ・・・
あ!僕は野球をやっていたんだ」
「野球?」
「うん、野球、知ってる?」
「ルールくらいは」
「ダンスもいいね!」
「そう?
私はヒップホップが好きなの」
「いいね!ヒップホップ」
「そう?この曲、聞く?」
「・・・」
「無理して合わせる必要なんかないよ
私も野球興味ないもん」
「写真撮るの上手だね」
「そんな・・・僕なんて・・・
他にうまい人はたくさんいるから」
「上手だよ
コンクールとか応募してみたらいいのに」
「コンクール?」
「そう
応募したことないの?」
「ない」
「そっか
周りが気づいて言ってあげないと
才能がそのまま眠ってるってことが
あるよね」
「・・・」
「アナタ才能あるよ」
「そうかな」
「大好きだよ
アナタの撮ってくれた私の写真
すごくきれいに撮ってくれて
ありがとう」
「うん・・・
応募してみようかな・・・今度」
レオ!
彼女のハグは友愛の証
他人を愛すること
自分を愛すること
自分に正直に正々堂々と生きること
こんなもんですという枠を
壊すことを僕に教えてくれた
そして僕は気づいてしまった
これまでの人生で
誰かを愛したことはなかった
自分のことも愛してはなかった
誰かから愛されたこともなかった
長い間片思いしていた学生時代の恋も
子宝に恵まれた今の妻のことも
本当の意味では愛してはいなかったのではないか
僕は自分を優先したことなんてないんじゃないか
分相応
没個性
一般的なケース
書き換えられた調教済みの
傷つきたくない平和主義者が
自分軸なんて
本来の自分で生きるなんて
ありのままに輝けるなんて
今の今まで考えたこともなかった
その事実に気がついた時、僕は愕然とした
それは機械人間に
血肉が蘇る瞬間だったのかもしれない
ほどなくして僕は
ツインレイの彼女を愛し始めていた
ツインレイの彼女
=僕自身を愛するというのはどういうことなのか?
手探りのまま
機械人間が本来の自分自身に戻る
長い長い長い旅が始まった
☯️ツインレイ男性のまなざし
今までの僕は
他人のことも自分自身のことさえ
愛したことはなかった
愛してはなかった
🌈ツインレイさんの身体のお悩みに
特化したボディセラピーです🌈
今月分は終了
来月の募集をお待ちください
🌈double promise 二重の約束 ツインレイ body COUNSELING w🌈