前回に引き続き、
線をつかった遊びを。
ただただ、線を引く。
そんな実に単純な行為なのに、
意図すればするほど、思うような線が書けない。
とにかく、「一切の制限を外そう！」と努めるも
それも立派な「拘り」になるので、
思うようにいかない。
あぁーーー。
「意図しない」ということほど
難しいものはないなぁ～。
本日、2月３日は、
二十四節気の始まりでもある立春。
まだまだ冬の真っ最中ではありますが、
暦の上では春の始まり。
例年なら、「節分」。
しかし、今年の節分は、
例年より一日早い、
昨日、2月2日。
毎年、
節分に向け、
事前に豆を購入しておくものの、
節分当日、
「豆まき」をすっかり忘れるという始末。
しかも、夫婦そろって
見事に忘れる～！！
（早くもボケてる？？）
そんなんで、
例年の我が家の豆撒きは
ほぼ一日遅れ。
（あんまり効力なし？？
）
たとえ、一日遅れであっても、
邪気払いの意も手伝ってか
「豆まき」は一応、やるんです。
そんな「節分」に対して
いい加減な我が家でも、
今年は
コロナ退散の願いもあってか、
ちょいと気合が入っていた。
今年は絶対、節分当日に
豆まきをするぞ！！と。
「豆まき」開始の予定時間は、
晩ご飯後に設定。
忘れないよう、
テーブルの上に、
買っておいた豆をどーんとセッティング。
これで忘れたとしたら、
ホンマにヤバい！
晩ご飯後、
案の定、お腹いっぱいになり、
頭がぼーっとしてきた。
しかも、さっさと片付けてゆっくりしたい気持ちも手伝い、
当初の気合はどこへやら、
やや面倒な気持ちが芽生え・・・。
ーが
「今か、今か」と早くも戦闘態勢の
テーブルに鎮座している豆たちが
すっかりダレきっている私たちに喝を入れてきた。
早よ、投げてや！！
ハタと我に返り
いざ、窓を開け放ち、
ベランダへ。
本来なら、
「鬼は外、福は内～！」と
景気よく豆撒きをしたいところですが、
なにせマンション住まいの我が家。
ここはご近所を考慮し、
静か・・・にベランダに出て、
ひっそり、
パラパラと、
遠慮がちに豆まき。
気合を入れた割には
結局、いつもと変わりない
豆まきだったかな？
ははっ。
関西生まれの私は、
子供の頃、
節分になると、
その年の恵方に向かって、
毎年母が作ってくれた
恵方巻をいただいておりました。
子供心に
「節分」がまるで「クリスマス」のような
何か特別な行事のように感じていて、
毎年、すごく楽しみにしていました。
そもそも関西地方の風習であった「恵方巻」は、
今ではすっかり全国的なものになってしまったけれど。
こういう地方独特の風習も、
商売に利用されてしまうことで、
「クリスマス」や「ハロウィン」のように、
風習が持つ本来の意義みたいなものは、
忘れ去られてしまうのでしょうね。
（ちなみに、「恵方巻」は
商売繁盛・無病息災・家内円満を
願ったものだそうです。
）
ーで、
すっかりおばちゃんになった私ですが、
節分の日に
「久々に恵方巻を食べたいなぁー。
」と思うことはあっても、
作ったことは一度もないし、
わざわざ自分で作りたいとも思わない。
ははっーー。
（ーかといってわざわざ
買うわけでもありません。）
結局、どうしたいねん！
こんな感じで、
毎年、節分がやって来るたび、
のりがすっかり湿気ている
母の手作り恵方巻を
思い出すのでありました。
おいしかったなぁー。
改めて、
人の手で作られたものには、
作り手の温かい思いが宿り、
それを受け取った人はその思いを感じる。
そして、
その思いは温かな記憶となって、
時を超え、受け取った人の心を
温めるものかもしれませんね。
