私は今まで何度も入退院を繰り返してきました。
病棟という場所は、外の世界とは環境が全く違います。
入院中辛いこともあるけれど、
先生や看護師さんなど医療者の方々に支えられて、
安心して治療に専念することができます。
毎回退院が近づくと、外の世界に戻るのが怖くなります。
病棟という守られた空間と比べて、外の世界は厳しいです。
だから退院前はいつも不安でいっぱいです。
元気になって退院して外の世界に戻っても、体調の安定した日々は続きません。
「もうダメかもしれない」
「もう頑張れない」
そんな時思い出すのは、入院中お世話になった医療者の方々の言葉です。
いただいた言葉やアドバイス、そして笑顔や優しさ。
それらは入院中だけでなく、退院してからもずっと私の支えになっています。
中でも特に心に残っているのは、
私にとって第二のお母さんのような存在の看護師Aさんの言葉です。
当時の私は抑うつ状態が悪化し、気持ちがひどく落ち込んでいて、希死念慮が強く、
入院中も毎日この世界からいなくなることばかり考えていました。
でも、そんなある日、Aさんが
「雨花ちゃんが、いままでいろんな波がありながらも、
命を繋いできてくれたことに感謝してる」
私の目をまっすぐに見て、そう言ってくれました。
その瞬間、涙がワーッと溢れてきて、
Aさんは泣いている私を優しく抱きしめてくれました。
あの時、私が生きようと思えたのは
もう少し踏ん張ってみようと思えたのは
Aさんの言葉があったからです。
Aさんの言葉が、私の命を繋いでくれました。
今でも、調子が悪い時や、
気持ちがどん底まで沈んだり、
なにもかも諦めてしまいたくなるときも、
生きることが辛くなってしまうときもあるけれど、
そんなときいつもこの言葉が私の命を繋いでくれます。
生きる勇気をくれます。
Aさんはその後他の病棟に異動され、
会うことはできていません。
もしもまた会える日が来たら、
その時はもう一度心からのありがとうを伝えたいです。