初恋の人からしのさんへお手紙が届きました。

---------------

しの、元気?

もう彼氏にメガネをかけさせる衝動は治まりましたか?メガネをしてなきゃ男じゃないと言っていたしのをなつかしく思います。

おれのことが面倒くさかったのか、話し合いもせずしのが一方的に連絡を断ったあのころから、もう16年が経ったんだね。月日が流れるのは早いものです。

この手紙を書いたのは、特に用事や理由があるわけではないんだ。ただ昨日友達と会ってしのの話題が出たから、ひさびさに思ったままでも何か書いてみようと思って。びっくりさせたかな。

今あのころの付き合いをあらためて考えてみると、うちらってめちゃめちゃな恋愛でしたね。なんだかんだ言っても余裕があるのはいつもしののほうで、おれはいつも不安がっていたような気がします。そういえばしのはよく「私と別れたら大丈夫なのかなぁ。心配」って言ってましたよね。心配なわりにバッサリいって、すっきりしていたしのが忘れられません。

そういえばしのにとって、おれって初恋かな?なんだか普段からやけにツンツンしているわりに、恋愛になるとぎこちなくなっていたイメージがあります。もはやあんなウブさはないんだろうけど(笑)。

まだ付き合いたててラブラブだったころ、しのは「こんな幸せな気持ちになったことがない」と言ってくれましたね。あの言葉は忘れないけど、数日後にチーズたいやきを食べて同じセリフを言っていたときには、傷ついたものです。

今だから言えることだけど、おれはしのと付き合ったことを後悔していません。毒舌にあまり傷つかなくなったのも、女から説教されても聞き流せるようになったのも、しののおかげだと思っています。

いろいろ書いたけど、おれはしのが大好きでした。これからもしのらしさを大切に、それとそろそろ彼氏の財布からお金盗むのはやめて(笑)、これからもっと幸せになってください。

またいつか会いましょう。では。

P.S. 右肩の関節を外す芸、また見せてください。



こんな彼氏、覚えがないが…
1つ前の記事も合わせて
お楽しみ下さい(笑)