今週の目玉BOOKS、読み終えました。
書店で一目惚れして購入した本です。
なんとなくピンときたので・・・・・
本も相性があって、良かれと思って読んでも
自分には合わなかったこともしかり・・・・
この本はアタシの期待を裏切らず、満足のいく
作品でした。 面白かったです。
『 算法少女 』 です。
ちくま学芸文庫/遠藤寛子(著) ¥900+税
【内容】 (Amazon.co.jpより)
父・千葉桃三から算法の手ほどきを受けていた
町娘あきは、ある日、観音さまに奉納された算額に
誤りを見つけ声をあげた…。
その出来事を聞き及んだ久留米藩主・有馬侯は、
あきを姫君の算法指南役にしようとするが、騒動が
もちあがる。
上方算法に対抗心を燃やす関流の実力者・藤田貞資が、
あきと同じ年頃の、関流を学ぶ娘と競わせることを画策。
はたしてその結果は…。
安永4(1775)年に刊行された和算書『算法少女』の成立
をめぐる史実をていねいに拾いながら、豊かに色づけた
少年少女むけ歴史小説の名作。
江戸時代、いかに和算が庶民の間に広まっていたか、
それを学ぶことがいかに歓びであったかを、いきいきと
描き出す。
時代劇っぽい内容は普段読むことがないのですが
本の表紙と裏表紙のミニ解説に惹かれて購入した
モノです。
実物の古書を題材に物語を作られた作者は
非常に研究・勉強をされてこの本を出版したことが
伺えます。
内容も、元来武家の子供が習う「算法」(数学)を
町医者の娘の あき が父から教えを受けた「算法」に
長けていることから始まり、江戸の町の背景や
学術・芸術に至るまで、子供から大人まで誰が読んでも
分かりやすく書かれてました。
ページをめくる度、巻頭の主要人物の説明文を読みながら
頭に入れていきました。
また読み直したい本でした