やっぱり毛筆の作品は 迫力があるね
夏に教室で小中学生が取り組んだ、
長半紙の入賞作品を観に出掛けた。
トップの作品たちは、本当に子供が描いたのかと目を見張る素晴らしい作品だ。
特選に入った子供達は新聞に名前が載るけれど、
その他は各学校で表彰されてこちらまで情報はもらえないが、
生徒の少ない我が教室でも、取り組んだ数の半分以上が入賞していて、嬉しかった。
すぐにママ達に写メを送り、
喜びを分かち合った💞
展示されている作品は高梁市内の児童作品のみだけれど、手掛けた児童たちが取り組んだ姿を思い浮かべながら、じっくりと他の作品と見比べる。
指導する立場だと辛口に批評もできなくはないが、
私は子供らしいどこか不完全な感じがとても好きだ。
夏の終わりに硬筆作品の展覧会に出向いたとき、
中学生らしき娘さんと、そのお母様の会話が私のすぐ側で聞こえてきて、
[◯◯ちゃんは、△△県で□□大会に参加して入賞したらしいけど、ここでは大した字は描けてないね。]
[あなたの字は、✕✕がもっとできてない。
ちゃんと書き込まないと負けるよ。]
優秀な作品ばかりが展示してある作品の前で、
頑張って入賞した誉められるべき娘さんに、
何て酷い言葉⤵️😰⤵️
彼らは賞をもらうために、
書道や書写を学ぶのだろうか。
たしなみとしての美文字や、
表現を楽しむため毛筆などは、
自己表現の技を身に付けることと、
心を落ち着けて物事に向かう集中力や観察力、
納得行くまでやり抜く作業力を培うと考えている。
競って腕を磨くことも書写力を伸ばす視点かもしれないけれど、取り組むことそのものが子供達に大切な力を育てると信じている。
学校でも確かに能力を人と比較したり、
スポーツなど点数を競わせたりするけれど、
私は子供達の真剣に取り組む姿勢や、
[できた❗]と目を輝かせて喜ぶ経験こそが
何よりもの宝物だと思っている。
今日はたまたま車椅子の93才の大婆ちゃまと、お婆ちゃん、ご両親と一緒に観賞に来ていた少女と一緒になった。
特に習っていないのに特選に入れたらしく、
ご両親は熱心に他の作品の素晴らしいところを、
その少女に語りかけていた。
何て素晴らしい家族だろう!と感心した。
少女もたくさんの作品達を、じっくり見入っていた😳
私達大人は物事を勝ち負けや、
上下でとらえがちだが、
比べっこされる側の子供達の
学ぶ意欲を挫いたり、
表現することを楽しむ気持ちを
萎えさせてはいないか、
きちんと考える必要があると感じた。
表現は楽しんでなんぼ
表現を味わう側も評価ではなく、
作品の奥にある思いを味わえる
深みのある大人でいたいものだ。