舞子といいます。
大事な彼氏と、手放せない幼なじみ。
痛くって、悲しくって、切ない。
キモチが混乱しながら毎日を過ごしています。
15年前からの昔話と、今21になった私と。
反抗期・・・?
シュウジと遊ぶようになっても、付き合うと言う選択肢は当初なかった。
私は小学生のころから好きだった先輩がいたし、
シュウジも好きな女の子がいたらしかった。
中学に入って、すこし悪いことも覚え始めて、わたしたちは少しづつ変わっていった。
私は、自分に自信があった。
笑わなくたって、自分の顔と体に男はついてきた。
周りは成績が悪いけど、私はもっとうまくやれる、
そう思って、実際、
ケン意外に自分より上の順位を明け渡すことは高校を卒業するまでなかった。
シュウジも同じグループにいた。
彼もまた、常に回りに女がいた。
私達は不良だったのかもしれない。
でも、
授業にはでていたし、警察の迷惑にはならなかったし、
万引きもカツアゲも無駄な破壊もしなかった。
喧嘩して、煙草すって、放課後一人暮らしの先輩の家にたむろして、
たまにバイクの後ろに乗っけてもらっていただけだ。
ケンの両親に迷惑をかけるわけにはいかなかったから、
わたしはいつもみんなより先に家に帰っていた。
シュウジは、私をいつも送ってくれた。
彼女とは一緒に帰らないくせに、私を家の前まで送ってくれた。
ケンは、いつも私にお帰りといってくれた。
悪いことがかっこいいとは思わなかった。
ただ、そうしていることが楽しかっただけだった。
出会った頃
シュウジと初めて会ったのは、中一の春だった。
うちの中学は桜がキレイなことで有名で、シュウジはよくその下で弁当を食べていた。
「桜の花びらって、うまくねぇか?」
訳のわからない人だと思った。
私の周りにはいなかった人間だった。
私立で、それなりに偏差値も高くて、わりに金持ちの子供が来る学校だった。
彼は明らかに他の生徒とは異質だった。
しかし、
彼の天性の人懐っこさと明るさとがうまい具合に働いたのだろう。
彼の周りにはいつも友達がいた。
男にも、女にもモテるタイプ。
勉強はあまり好きではなかったらしく、
かわりに部活のテニスと、習い事の空手に打ち込んでいた。
「ねぇ、なんでテニスだったの?」
「・・・だってよ、お前テニス部だったろ?」
「え、じゃあ私をいつでも見てたくて同じ部活に入ったとか?」
「いや、学校中で一番かわいかったマイコのパンチラ見てみたかったから。」
髪を少し立ち上げて、
長いまつげをいつでも動かしていて、
学ランは入学直後に汚くしてしまっていた。
なぜだか気が合い、私たちはよく一緒にいるようになっていた。
ケンと、シュウジ。
三人で馬鹿な話ばかりしていた。
マイコ
極端な話をしよう。
私は、シュウジが私から離れていっても仕方がないと思える。
もっといい女はいっぱいいるだろうし、何より私にはもったいないくらいのいい男だ。
強くて、暖かくて、猛々しくて、優しい。
荒削りな感情がダイレクトに私の中に入ってくるSEX。
どれも愛しくてたまらない。
けれど、
そんな私の気持ちを踏まえたうえで、
それでも彼が私から離れてしまうのなら、
仕方がないのだ。
身を引くしかない。
けれど、
それがケンなら話は別だ。
彼が私から離れることはない。
私が出掛ける時、彼は必ず玄関まで来て靴を履かせてくれる。
私が少しでも気分が優れなければ、彼女とのデートも、就職試験も、全てキャンセルして一緒にいてくれる。
ソファで眠くなれば、ごく自然に彼のひざで眠り、私を起こさないようそっとベッドへ運んでくれる。
高校や大学ですら、ケンは私と同じところに入った。
でも、私は彼にそんなことはしない。 そんな気も遣わない。
怪我の負い目なのか、家庭環境への同情なのか、それはわからない。
でも、どんな時でも、ケンはいやな顔一つせずに私を守ってくれる。
シュウジは、私の全てだ。
使い古された言葉で言うのなら、
私は彼を愛している。
シュウジのいない世界なんて真っ暗だし、今はそんなこと考えたくもない。
一方で、ケンはもう私の一部なのだと思う。
愛とは違う。
けれど、確実にいつも私のそばにいる。
こんなキモチをなんて言うのかわからない。
ケンがいなくなるわけがない。
そう、思っている。
ケン
生まれた病院も、日にちも同じ。
家は隣どおし。
両親たちは、学生時代からの大親友。
ケンは、生まれた時から私と一緒だった。
どこへ行くにも、何をするにも、一緒。
習い事、幼稚園、私の両親が帰ってくるまでの長い時間。
6歳の時、ケンは誤ってはさみで私の足をひどく傷つけた。
今でも大きな傷跡が残っている。
その日からケンは変わった。
私を自然に守ろうとする。
私もいやな気分ではなかった。
私たちは、そうあることが当たり前だった。
8歳の時、私の両親が死んだ。
交通事故だった。
祖父母は4人ともとっくに死んでおり、
他にも親戚がいなかったので、
私は施設に預けられることになりそうだった。
ケンのお父さんとお母さんは、
ごく自然に私を家へ招き入れてくれた。
1年ほどもめてはいたが、
結局私はケンの家で育てられることになった。
「マイコは私たちの娘だもの」
ミエコおばちゃんは、そう言って私をケンと全く同じ条件で育ててくれた。
だから、ケンに対するこのキモチは、恋愛感情とは全く違う。
私には彼氏がいるし、ケンだってきっと恋はしてる。
けれども私は、ケンがいなければ心のバランスが保てない。
「私のこと裏切ったら死んでやる」
そう言った時も眉一つ動かさずにケンはうなずいた。
きっと一生変わらない。
誰に言っても理解されない、すこし不思議な関係。
シュウジ
シュウジは、マイコの彼氏。
5年前に、なんとなくで付き合い始めてから、
どんどん好きになっていった。
空手をやってるせいか、男らしい体つき。
顔立ちも整った野獣系。
SEXの相性もいい。
一緒にいて落ち着くというよりは、
刺激が多くて心地よい。
多分、もうしばらく付き合ってたら結婚する。
別れる理由もない。
浮気はしてもされても、お互い干渉しない。
最後には必ず戻ってくることが分かってるからだ。
キスもSEXも、ただのスキンシップの一つだと思う。
言葉がなければわからない。
愛しているとか、好きだとか、そういう言葉がほしい。
シュウジはそれをくれる。
優しい、とはちがう。
でも、私の一番ほしいものをくれる。
シュウジがいなければ今の私はないと思う。
私のカレシ。
暇なので・・・
アメブロって奴に登録してみた。
日記とか書くらしい。
三日坊主な私に続くのかしら。
よくわかんないけど、やってみよう。
私には彼氏がいます。
もう5年付き合ってて、私は彼のことが好きだ。
けれど、もう一人、私を語る上で欠かせない男がいる。
それが、ケン。
私の生きる道を変えた幼なじみ。
これから、私とカレと彼のことを、少しづつ思い出しながら書いていこうと思う。
そうしたら、何か変わるかしら。
