もう、あらゆる面で嘘をつくことは止めようと思いました。自分は正直でわかりやすい性格だと思っていたけれど、実はたくさんの嘘をついていたことに気がついて愕然としました。

 

本当は怒っているのに、相手の大変な状況や心境を理解しているから表現できない。本当は寂しいけれど、その人を困らせたり気を遣わせてしまいたくなくて言うことができない。本当は傷ついたのに、相手に嫌な思いをさせるのが怖くて伝えられない。本当はつらいけど、周りに合わせなければと感じたり、それをしなくてはいけない責任を感じるから黙って無理をする。

 

自分さえ我慢すれば全てが丸く収まる、そんな風に自分に言い聞かせて心身に負荷をどんどん掛けてしまう。だから、いつかはその重さに耐え切れなくなって逃げるしかなくなってしまう。このパターンを何度も繰り返していました。でも、もう止めたいと思いました。自分自身が原因で大切な何かを失ってしまうのは悲しすぎるから。

 

だから、実は怒ってるのとそっと伝えたり、あの時は悲しかったと言ってみたり。そうしたら、やっぱり世界は優しくて、そこには何の問題もなかったのでした。私がただ一人で空回りしていただけだったり、向こうは全然気にしていなかったり、誤解し合っていただけだったり、そんなことばかりでした。私が本当の気持ちを伝えても、誰も怒らないし、傷ついてもいないように見えました。

 

もちろん伝え方やタイミングもあるだろうし、相手への気遣いを忘れずにいたい。けれど、出してはいけないと思い込んでいた私の気持ちも表してみる。今は少しずつ、それをしている最中です。無意識の我慢を積み重ねていた過去の自分。時々、過呼吸を起こすことで、無理していると気付かせようとしてくれていた。不調や病気さえも、私の味方でした。どんな時も、全てが私を応援してくれていました。