人にはたくさんの面があるということ、それを心に留めておけたなら、人を誤解することも、大切な縁を切ってしまうことも、きっとなくなるのではと思います。誰にどんな面を見せるかは、その時の状況や気分による時もあるし、たまたまということもあります。加えて、私が何かを言わせているということすらあります。たった一度、相手に違和感を感じたというだけで、その人を悪者にして離れてしまうのは本当にもったいないこと。私は今までどれほど見誤ってきたのかと、過去の自分を残念に思います。

 

例えば、愚痴を言われたり、ネガティブな話をされたりという経験は、きっと誰にでもあることでしょう。でも、それは多分、あなただからなのです。相手があなたに親しみを感じているからこそ、信頼しているからこそ、心を許しているからこそ、なのです。そうでなければ話さない話題ではないでしょうか?きっとわかってくれる、そう感じられなければ それらのことをわざわざ口に出したりはしないものです。自分を振り返ってみるとよくわかるはずです。

 

私が見たその姿は、絶対にその人の「全て」ではない。たったの一部分。もしかしたら、今日はとても落ち込んでいたのかも知れない、悲しいことがあった直後かも知れない、イライラしていたのかも知れない、葛藤しているところかも知れない、辛さを解消している最中かも知れない。

 

または、その人は私に教えてくれているのかも知れない。私にも同じところがあるということを、それは悪ではないということを、表に出しても構わないということを、助けを求めてもいいのだということを。

 

人は皆、私の「師」で、全てのどんな出会いも私をより良い方へと、より幸せな方へと導いてくれています。