10歳から抱き続けてきた私の夢は、「オーストラリアに移住する!」でした。学生時代を終え、そこに2年住んだ後、私の夢は変化していました。オーストラリアに居続けるよりも、次の場所で別の冒険をしたくなったのです。そして、ひとつ叶えたらまた別のやりたいことが湧いてきて、今度はそれに向かっていく。そんなことを際限なく繰り返して現在に辿り着きました。

時々、この幸運に不思議な感覚を覚えます。「私、なぜ今、札幌にいるんだろう?」って。現在のこの環境は1ミリも想像していなかったのです。なぜなら、本当は次は福岡に住むとタイにいる時から決めており、周りにも言っていたのですから。タイで暮らしていた3年の間にも同じような感覚が度々訪れました。「あれ?なぜ、この国に住めているんだろう?暑さの苦手な自分には絶対に無理と思っていたのに。東京に一生いるつもりだったのに。でも、ここに来れて良かった。夢みたい!」って。

いくつもの様々な経験を経て、私はあり得ないことなんてないということ、以前は不可能に見えたことも簡単にできてしまう未来がそこに存在していることを身を持って知りました。だからこそ、人の可能性を心から信じているのです。私が誰かにポジティブな声掛けをする時は、そこに実際に見える真実を伝えているのです。

未来はいつも、想像もできない世界に私達を連れていってくれます。さらに優しい幸せな場所へと。今、もし、目の前の現実がつらければ余計にそうなのです。明日のことは本当にわからない。だから、どんな人も、どんな状況にあるとしても、希望だけは決して捨てないで欲しいのです。