自分をいじめてくる相手、酷いことをしてくる相手を理解しようとすることは、最初は簡単ではないかも知れません。私も悟っているわけではありませんので、前回書いたように まずは悲しみと怒りで心が乱されてしまいます。心がその場に留まり続けて辛いのです。時間が少しずつ癒してはくれますが、実はそれは単に思い出さないようにしているだけ、見ないようにしているだけかも知れません。その痛みは消化はされずにずっとそこにあり続けてはいないでしょうか?

 

解消するためには、自分のその出来事への見方を変えるしかないのです。相手の事情を想像してみると、気持ちは軽い方へ動くのです。それが事実かどうかなんてどちらでもいいのです。あなたの心が少しでも楽になるのならば、それが正しいのです。

 

相手を悪人と決め付けて責めるのは、最初は気持ちがよいかも知れません。でも、それでは辛さは変わらない。重いままです。けれども、もしかしたら誰も悪くなかったのかも、真犯人などどこにもいないのかもという視点で見てみると軽くなれるのです。それは決して、相手に負けることではありません。むしろ、責めている時こそ相手と同じだったり下の場所へ入り込んでしまっています。それを止めて上から眺めてみることで、あなたは相手よりも高くに位置することができるのです。