大人になるにつれて、私達は余計な鎧を身に着け過ぎてきてしまいました。みんな、そう。どうしてだろう?それは、その方が楽になれると思ったから。このままでいてはいけない、成長しなきゃと思ったから。でも、それは本当でしょうか?

 

お子さんをお持ちの方ならよくご存知かと思いますが、私達は子供達からハッとさせられたり、気づかされたりすることがたくさんあります。純粋さからくる温かさ、優しさ。濁りや計算などない真っ直ぐな気持ち。

 

歳を重ねるにつれ、騙されてはいけない、賢くならなければいけない、そんな強迫観念に駆られて、いつしかそのままの元々の自分でいることが難しくなってしまいました。だけど、最近、本当にこのことを感じます。魅力的な人は、子供の頃の純粋さも捨てずに持っている人だって。

 

時々、自分を守っていると感じる人々に出会います。その人達も善良で大好きだけれど、外への壁を感じてしまいます。自分自身を隠している、そんな感覚があって。そして、寂しくなってしまいます。いつも思います。そのままのその人がいいのに。奥にある、その人らしさが一番の魅力なのに。

 

組織に所属しなくなってから、私は人と合わせることがほとんど必要ではなくなりました。毎瞬毎瞬、自分の思った通りに発言して行動する日々を重ねていたら、子供の頃の無邪気で自由な心が戻ってきました。そして、ますます軽くなりました。