毎日、一人だけ、一つだけでいいから、誰かと心が通じ合う瞬間を持ちたい。私はやっぱり誰かを通してでしか、本当の幸せを感じられない。それは、直接的でも間接的でもどちらでも構わないのかも知れないけれど。

 

もし、この世界が自分だけだったら、それ程つまらないことはない。たとえ、大好きな動物達が周りにたくさんいてくれたとしても、それでも私は人と接していたい。(昔はこのことを認められませんでした。心の奥底では願っているのを知っていたけれど、気づくのが怖かった。自分が変わったことを自覚しました。)

 

周りを見渡してみても、そこにあるものは全て、誰かが作ってくれたもので。誰かの心が込められたもので。何て豊かで幸せな世界に生きているのだろうと感謝で胸がいっぱいになります。その時、窓の外を眺めたら、透き通った淡い青い空に雲がゆっくりと流れていて。それが、陽の光に照らされてピンクに色を変えていました。雲の隙間からは、太陽がまるでスポットライトのように地面に光を貫いています。

 

その美しさに見とれていたら、涙が出そうになりました。顔を上げれば、それはいつもいつもそこにありました。鉛のような心を抱えて下を見つめて歩いていた日も。私が見ようとしなくても気づかなくても。それは毎日私を優しく包んでくれていました。

 

私達は、こんなにも平和で輝きに溢れた世界に今日も生きています。