「101人のかみさま」 | [Twinkle-Box]

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灰谷健次郎--編著
葉 祥明------絵(表紙・口絵)

(2002年・再版)



異郷の地で 暮らしていると、

これは 方言の単語だったかな、

この言い回しは 相手に伝わるかな

と、

無意識に考えながら 話すので、

何とはなしに

気持ちと 言葉に

微妙なずれが あるように

感じます。


それでも、長年 その状態で過ごすと

その 「ずれ」が 当たり前になって、

ふだんは そう気にすることも

なくなってきています。



この本は

 「生(なま)」な、方言(主に関西)

で 書かれた

子供の 作文(詩)集で、


気持ちと言葉が

ストレートにシンクロしてる感じが、

とても いいなぁ…

と、思います。


これを読むと、

あらためて、ふだん 自分が

「ずれ」の中で 暮らしていることに

気づかされます。



でも、方言の面だけでなく、

子供の心の中が そのまま文字になったような、

読むと 子供のパワーが感染してきて

それに対抗して

こちらも元気にならなきゃ、

という気になってしまう 作品たちでもあります。



灰谷さんが

教え子たちの作文(詩)を 紹介していく

ラジオ番組を 文字にしたものなので、


その作品が どうやって書かれたのか、

灰谷さんと子供たちとの やりとりも

詳しく 語られています。


子供の シュールで愉快な感性や

素朴なことばで 大人をドキリとさせる観察眼を

灰谷さんが すごく面白がって

大切にされている中で、


こども達の「生(なま)」の気持ちが

(必ずしも たのしい気持ちばかりでは ないものを)

ガンガン紙に ぶつけられていく様子が

心にせまってきます。



以下は、この本を読んだ後の

何となく 童心に帰った気分で過ごした

ひとときの 出来事です。


この本にならって、

方言で書いてみました。

ことばの雰囲気が伝わればいいかな、

という程度のものなので、

特に意味の解説はつけてませんが…。

構わないよ、という方に読んでいただければ、

と思います。

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この本の中で印象強かったんは、

絵が好きで、小さい紙やと満足できひん子ぉの話。


その部分は詩や のうて、

灰谷さんの解説の中のエピソード。


体育館に、輪転機に使うでっかいロール紙を

ざーっと広げて

絵を描かせてやった、

ゆう話。


そんな大きい絵、描こうやなんて、

普段やったら 思いもしいひんけど、

この本読んで、

なんや、愉快な気分になってたし、


公園行ったとき、

うちの子とお友達が

地面に

「タコ」

を描きはじめたんで、


ヨコにどでかい口を開けた

「でっかいサカナ」

を描いてみた。


ほしたら、えらい騒ぎになって。


わざわざ

口ン中に 立って

どうしよ、喰われるでぇ!


(子供らの台詞はほんまは関東の言葉やけど

ここでは翻訳してます…)


で、

子供ら、相談しはじめた。


そや、こうしたらええねん

ゆうて、

出てきた解決策が、


サカナの眼ぇを、

まるく開いたんを消して

閉じた形にすること。


これで、寝たから、大丈夫!



言(ゆ)うてたくせに、

そのしりから、やっぱり

開いた眼に戻して、


うわー、喰われるぅ!

言うて逃げる子ぉと


ぐはっ、ぐはっと吠えて

追いかける子ぉとの、

遊びになってしもた。

(サカナて、吠えるんか?…)



そのうち、子供らが

「マッコウクジラ」をもっと増やそう、

言うて、

歯ぁ、あったっけ

とか、カンカン  ガクガクしながら、

私も

おなかの中に入ってしもたサカナ

とか描いてるうちに、


公園中が、なんや得体の知れん

「マッコウクジラ(?)」がうようよ

に、なりました。


楽しかったけど、

ああ、しんど…。