「ほたる館物語・3」 | [Twinkle-Box]

[Twinkle-Box]

Welcome…!

ほたる館物語 3 (3)/あさの あつこ

読んでいて、淡々と、あたたかな

ホームドラマを見ている気分に なってきました。


鳥のさえずりと 川のせせらぎと

お湯の湧く音を BGMに、

ほたる館の人々と

昔なじみの土地の人たちとの、

日常の暮らし。


主人公・一子ちゃんのクラスメイト、柳井くんは、

東京生まれの大阪育ち。

さらに親の転勤でこの町に住むことになった子ですが、

たぶん、私も、彼と似たような目で

一子ちゃんたちを見ているのかも しれないです。


その土地で 生まれ育った人たちが

その町、その家に持っている、愛着。

人はいつか、移り変わっていくけれど

その土地には 思い出が重なり積もっていく…。


転々として暮らしてきた 柳井くんには、

そうしたことが

とても 魅力的にうつってるんじゃないかなぁ…

(私が、そう感じてるわけですが…)

と思いました。


それから、おばあちゃんの「初恋」

のエピソードに出会う、一子ちゃん。

彼女の心にも

もやもやと そういう感情のきざしが

芽生えつつあるような ないような…。


そういった気持ちに

出会いつつある年頃の(ほんの少し手前の?)

ぶっきらぼうさと とまどいが

可愛かったです。


お父さんの作る、旅館のお料理も

ほんとに おいしそう…。


こんなふうに その土地や仕事に誇りを持って

愛情をこめて営まれている旅館に、

泊まってみたくなりました。