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makita 18V 充電式丸ノコ XSS02Z 並行輸入モデルです

症状はバッテリーを接続するも、まったく認識しないというもの

本機は並行輸入モデルで、日本では正規販売されていません。

近い品番としてはHS630ですが、照射LEDが搭載されていなかったり、バッテリー残量表示がなかったりと

どちらかといえばコストをかなり抑えたモデルと思います。

 

今回の症状だけでは大まかな予想も立てられないため、簡単なところから試験していきます。

まずはブラシ点検

ブラシホルダを外して確認しますが、あまり減った様子もありません。

アマチュア側も目視してみますが、表面もまだ綺麗です。

 

次に本体をばらしていきます。

国産モデルとは刃の位置が反転しています。(初めて持った時違和感を感じました)

よってハウジングも左右反転していますが、HS630とほぼ同じ構造です

ガイド固定用のレバーを外し、

パックリ割ります。

そんなにハードな使い方をされたようには思えない内側です。

ここから1点ずつ試験して不良個所を特定します。

 

まずはスイッチ不良を疑います

スイッチの赤白間での抵抗測定にて導通試験をしましたが問題ありませんでした

 

次に↓のように仮で電源供給を行い、どこまで電圧が確認できるか調べます。

ブラシ部分では電圧を確認できませんでした。

 

本機では電圧側(バッテリーからの白線)を

 スイッチによるON-OFFで制御し、

GND側(バッテリーからの黒線)は

 コントローラユニット基盤を通過してブラシまで直通で供給する

といった構成です。

 

電圧側は導通試験によりブラシまで供給できていることを確認したため、

残るは基盤を通過する際に、正しく電源供給できていないと判断できます。

 

この基盤です、2本ある黒線はそれぞれバッテリー、ブラシへつながり、

この2本の黒線は導通が出ている必要があります。

赤線は電圧側の供給(おそらく回路ドライブ用電源)、

残る黄色は過電流や電圧降下などが生じた際に、バッテリー端子へ還流し

電源の供給をストップさせるのでしょう。

 

この基盤、型番を調べて入手しようと試みましたが、日本国内には無いようで

海外輸送により入手可能でしたが、元手が4000円近くの更に関税・国内配送料もプラスされるので

いくらになるか不明なので今回は分解して修理することにしました。

→自身のない方はおそらくHS630用のコントロールユニットでも代用可能だと思います

  上記であれば国内で入手可能でした。3000円ぐらいだったかな?

 

ここから先は未経験者や知識技量のない人が真似て復旧した際、思わぬ事故や火災を招く恐れがあるので

現状写真や説明の公開は致しません。(希望の方がいらっしゃれば検討します)

 

 

というわけで不良個所を修繕したのちコントロールユニットを密閉

 

痕は逆手順で復旧して完成です。