さっき、エレベーターで思い出した事があって。


溜池山王のちょっといいホテルに泊まっていた時に

朝食ビュッフェの会場に行くのにエレベーターに乗ったら、場所柄もあってきちんとした外国紳士が先に乗っていたの。


行き先は同じビュッフェ会場で、下りる時に開ボタンをそっと押してこちらを見て微笑んで会釈された。

ものすごく自然にレディファーストが文化として身についているのがわかる美しい振る舞い。

そんな美しい振る舞いに応えたいと、こちらのからだが思ったのか、その瞬間スッと背筋が伸びて微笑んで、初めて「thank you」をカタカナじゃなく英語で使った。


どちらの国の方か知らないけど

本っ当にスマートで美しかった。

こんな10年以上経ってもはっきり思い出せるくらいに‼️


今日、若い男性が先に乗っているエレベーターで、下りる時に振り向くこともなくプイッと出て行く背中を見ながら、どうか国際的な場面で日本人男性が恥ずかしくない振る舞いができますようにと願わずにいられなかった。


譲ってくれ、とか

レディファーストでしょ、とか

言いたいわけじゃなくて

振る舞いには身についているものが表れてしまうから。


白州次郎さんの本を思い出した。