ねえ、知ってた?

あなたがどれだけ

私に希望と夢を与えてくれたか。



この10年間、

何度も何度ももうダメだと

もう終わりだと

泣き崩れるたびに


たった1枚の写真が

私をもとの世界に

呼び戻してくれた。



あなたの消息を知ることは

できなくても


たった1枚の写真が

「今」のあなたを

物語のように教えてくれる。



ただ、いつも聞こえて来るのは


「有香、愛してるよ。

ごめんね。

守ってあげれなくて。

そばにいてあげれなくて。

でも気持ちはいつも一緒だよ。

いつも有香の心に

寄り添っているよ。」



そんな

あなたのささやき声が

聞こえて来て


私はまた「今」の自分の世界に

生きることに

専念できる。



悲しみの淵から

はい上がり

あなたへの愛を

胸に抱き

生きる希望を

ふくらませていく。






いつもそうだった。



10年前も。



さ迷い歩いていた私を

自分の生きる道を

見失っていた私を

あなたは

強力なサポートと共に

揺るぎない愛と共に

救い上げてくれた。



だから私は

あなたが道を見失った時に

あなたの進む光の道の

松明(たいまつ)となって

あなたを導きたい。



もし、あなたが

今、不屈の精神と

鋼のように強い意思と共に

自分の人生を切り開くことを

決意したのなら


私は

なにも言わずに

闇夜を照らす

月のように


あなたを

見守っていたい。






どうか思い出して。



あなたは雄々しく

たくましく

いつも私を

惹きつけて

離さないことを。



私は

あなたの歩む背中を

見つめるだけで

幸せだった。



あなたの嬉しそうに

歩く足取りを

追うのが

好きだった。



私が

愛した

あなただから。



いつまでも

いつまでも

太陽のように

輝いていて。



私は

いつも

いつも

あなただけを

見つめているから。



あなたの

歩むその軌跡を

その輝かしい人生を

ずっと

ずっと

見守っているから。







どうか

あなたの背中にある

大きな天使の翼を広げ


羽ばたいて下さい。



大空に。



空高く

あなたの思い描く

人生を

歩んで下さい。



あなたの笑顔が

私は大好き。



あなたの少し低いけど

優しさにあふれる

声も。



なにもかも

好き。

大好き。







たった1枚の写真が

私の深い海の底のような

暗闇の世界に


光を投げかけてくれる。



まるで

一筋の太陽の光が

射し込んだみたいに。



私は

その光を追いかけて


さ迷っていた海の底から

青空を目指して


上へ

上へと

浮上していく。



「あなた」という

私の太陽を見つけるために


私はどこまでも

泳いでいくだろう。



どんな嵐が

訪れても


あなたを

必ず

探し当てるだろう。






「愛」に

終わりはない。



私の心から

あふれる「愛」は

尽きることなく

歌うように

空を舞っていく。



あなたが好き、

あなたが大好き。



それだけでいい。



たった一つの

私の中にある

「真実の愛」が


私を地上の天使として

地上の女神として

光り輝かせていく。



あなたが好き。

あなたが大好き。