私に出会ってくれた
あなたの心からありがとう
星の天使yukaです

ケンズクリスタルで買った私の宝物


平成最後の日に
思うことは家族の愛だった。

新しい家族、ネコのココを迎えるにあたり

最大の難関は、子供たちの父親であり
私の元夫の了解を得ることだった。


10年前に柴犬モモを飼うことを
快く許してくれた元夫は

今回のネコについては大反対だった。

私たちは4年前に離婚したが
子供を通じてつながっている。


離婚の時、
子供たちは父親を選び
子供たちの親権は彼にあった。

私は子供たちの住むマンションの
隣の実家に寝泊まりしながら

朝から晩まで子供たちと共にいた。

離婚した時、
子供は中学2年と小学5年。

まだまだ母親の手が要る時だった。

行政書士も間に入って
離婚の取り決めを交わし、

私たちの不思議な家族関係はスタートした。


運命のネコとの出会いは
理由のつけられない運命的な流れがあった。

元夫は大反対でも
私と子供たちのハートは

ネコを飼いたいと叫んでいた。

私と子供たちは
ネコにひとめ会いに行った日から

ネコを我が家に迎え入れるために
2週間のトライアルを申し込むことに
決めていた。

トライアルの前に
元夫とも話し合わなければいけない。


離婚の話し合いから
実に4年ぶりに私たち家族は話し合った。

話し合いは1時間以上に及んだ。

私と子供たちがどんなに訴えても

元夫は大反対の姿勢から頑として譲らず
私と次男もあきらめかけていた。

その時、高3の長男が涙ながらに言った。

「お父さん、
    ぼくは絶対にあきらめたくないんだ。

   ネコがどうとかじゃなくて
   自分の人生をあきらめたくない。

   ここで、
   お父さんに言われるがまま
   ネコをあきらめたら

   それは自分の人生を
   あきらめることになるんだ。

   だから、
   どうかトライアルだけでもさせてください」

父親に訴えたのだ。


普段はおとなしく優しい長男が
父親に食い下がるのを見て
私も助け船を出して

元夫はネコのトライアルを
しぶしぶながら承諾してくれた。

必ずネコを2週間後に返すように」と
長男に念を押しながら。


ネコが我が家に来て
一週間後、私の心は決まっていた。

運命のネコ、ココを飼うと。

詳しくはこちらのブログ

あとはどうやって元夫を説得するかだった。

トライアル期間は2週間のため
1週間後には
ネコを保護宅に返さなければいけない。


私は天使にお願いしていた。

一体、どうしたらすべてはうまくいくのだろう?


話し合いの時
元夫はネコを飼うのなら
家を出ていく、とまで息巻いていた。

ネコは日に日に
私たちの家族として心に溶け込んでいく。


ネコが来て、
ちょうど一週間後
私がふとパソコンを立ち上げた時に

長男が父親に当てた
長い手紙が目に止まった。

その手紙は
長男が自分が生まれて来てから

なにを感じて生きてきたのか
長男の成長とともに詳しく書かれてあった。

そこには、ネコへの愛、
父親への愛が溢れていた。

長男の父親と争いたくない気持ち、
でもネコを心から愛している気持ち、

たくさんの愛が
その文章の中に散りばめられていた。


私の中で音がした。

情熱の炎が燃え上がったのだ。

私は母として子を守る。

ただ、それだけだ。

私は愛する子供たちのためなら
どんな傷を受けてもいい。

だから、盾になろう。

幾千もの矢が飛び交う戦場でも
母は子を守るためなら

その矢を全身に受けても
痛みを感じないのだろう。


私はその晩、
元夫の部屋に入って土下座してお願いした。

「お願いします。どうかネコを
    飼わせてください。

    私が責任を持って、
    ネコの面倒を生涯見ます。

    どうか子供たちの心に傷を
    つけないでください。

    どうかお願いします。」

ただ、ひたすらに頭を下げた。


元夫は「約束が違う」と声を荒げて怒鳴った。

でも、私が引き下がらないので
好きにしてくれ」と最後に言った。


元夫は不器用な人だった。

すごく温厚で優しく、愛あふれる人だった。


世界中で彼が怒りをぶつける相手は
私だけなのかもしれない。

元夫は私を許していなかった。


でも、相手は私の鏡だ。

元夫が私を許していないのは
私が元夫を許せていないから。

16年間の結婚生活の中で
傷つけ合った記憶が
まだ私の中で癒えていないことに気づかされた。


そう、私は元夫とも
ちゃんと向き合えるようになった。

一歩ずつ進んでいる。


愛犬モモと次男

子供たちも必死だった。

お父さんがネコを理由に
家を出ていくかもしれない。

でも、ネコはもう家族の一員だ。

子供たちも覚悟を決めていた。


次男は私に聞いた。

「お母さんは
    お父さんに怒鳴られて
    傷つかなかったの?」

私は次男が
私を心配していることに気づいた。

心に手を当てた。

怖くなかったと言えばウソになる。

元夫と2人で話し合うのはとても怖かった。

でも、それ以上に
子供たちがネコがいなくなって
傷つくのを見たくなかった。


長男は、
朝晩とネコを撫でて、見つめて、
我が子のように可愛がっていた。


元夫は言った。

「来年、受験が終わってからならいい。
    今はダメだ。」


私たちのハートは叫んでいた。

「今」なの、

「今」出会ったから

「今」ココを飼うの。


子供たちは毎日、
父親にネコの写真をラインで送り

ココがいて
どんなに癒やされるかを訴え続けた。


そして、今日は約束の2週間の日。

もう子供たちの父親は怒っていなかった。

長男は約束の2週間を前に
決着をつけようと
父親宛てにラインを送っていた。

「ぼくはネコを返すことはできません。

    だから、お父さんと
    もう一度、二人で話し合いたい」


ラインしたその日の晩に、
父親は長男に言った。

好きにしてくれ

不器用な彼の精一杯の「イエス」の
返事だった。


次男は父親とは話し合わず

「お父さん、愛しているよ」という
言葉を表す代わりに

父親を誘って早朝から福井県まで
二人でドライブに出かけていた。
 

そして、私と長男はネコのために
エサとオモチャを買いに行った。

みんな笑顔だった。

だって、
ココは私たち家族の一員だから。


2週間前は
絶対に無理だと思ったことも

ただ祈り続け
ハートに従うまま行動することによって

流れが変わっていく。


私は元夫に「好きにしてくれ」と
言われた翌日には

ネコの譲渡契約を交わし
ネコの諸費用も銀行に振り込んだ。

子供たちは
私の行動を見て大喜びして

「お父さんを説得する。」と決めた。


それは「争い」ではなく、

「愛」に基づいて
私たちが懸命に行動を起こした結果だ。


すべてを変えるのは「愛」の力。

そして、「行動力」だ。


私は元夫に手紙を書く。

「ありがとう」と。


「いつまでも、子供たちの大好きな
    お父さんでいてください。

    ありがとう。あなたの大きな愛に
    包まれて私は本当に幸せでした。

    本当にありがとう。」と心の中で
 ささやきながら。

愛犬モモといつも散歩に行く長男

地球に生まれてきたのは
伝えたい言葉を伝えるため。

愛したい人を愛するため。

心のままに
鳥のように

自由に大空を羽ばたいて
生きていこう。


今、新しい時代が始まる。

未知の扉を開けるのは
きみの勇気だけだ。


~いつも天使はあなたのそばに~