- ペトロ/今野 敏

- ¥1,680
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碓氷警部補シリーズです。
今回は完全に主役がジョエル・アルトマン教授に
なってしまった。
殺人現場に残されたペトログリフ、このメッセージは
なぜ現場に残されていたのか、何を意味するものなのか。
アルトマン教授が、関係者に繰り出す矢継ぎ早の質問で
どんどん謎が解けていきます。
碓氷警部補とアルトマン教授のコンビで、考古学者、
鷹原道彦教授の妻、早紀と二番弟子の滝本忠治、
2人を殺害した犯人を追い詰めていく物語です。
今回はちょっと理屈っぽくなってしまいました。
読んでいて、考古学に興味でもわけば面白さが
増すのでしょうが、どうも苦手で。
しかしながら、人間の心理というか言葉により
答えが導き出される感じがとても面白かったです。
そんなこんなで、今回もあっという間に読み終えました。
- キリストゲーム CIT内閣官房サイバーインテリジェンスチーム (講談社ノベルス)/一田 和樹

- ¥924
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内閣官房サイバーインテリジェンスチーム、省庁を
横断するサイバーセキュリティ機関で脅威に対し
直接対抗措置を講じる実行部隊、主人公の刈戸千項と
一応部下の箱崎早希がキリストゲーム撲滅のため
オペレーション・ユダを開始します。
キリストゲームは急速に発展した社会現象で、何かを
したあと自殺するというルールで、毎日数十人が自殺
するまでになっていました。
キリストゲームの全容解明と根絶のため刈戸と箱崎は
調査をはじめるのでした。
ネットの世界は情報を瞬時に伝える事が可能になったの
ですが、何かを意図した情報、「言罠」を仕掛けるには
最高の環境とも言えます。
言葉の罠により知らないうちに被害を受ける、
使い手となれば世界を変えることも容易な気がします。
あり得ないという言葉を忘れ、そのまま受け入れるように
作品を読んでいくと、それはそれはとても恐ろしいリアルな
恐怖を感じる事ができます。
どうやら、こういう読み方がいいみたいです。
webの改竄や個人情報などの漏洩、世界中に繋がって
いるインターネットでは瞬間に拡大し、脆弱性を突いたり
ウィルス対策をしていない端末はよりリスクが大きくなり、
利用者が自ら「罠」にはまってしまう事もあります。
永遠に解決できない問題であり、この作品のように
いわゆる洗脳が急速に拡がるリスクにぞっとしました。
あり得ないと思いつつも、恐怖を感じる事のできる
とても面白い作品でした。
- 罪責―潜入捜査 (実業之日本社文庫)/今野 敏

- ¥630
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ようやく文庫かされた作品です。
もともとは1993年の作品なので多少時代のギャップを
感じるところはありますが、相変わらず面白い佐伯涼
シリーズ第4弾です。
警察官でありながら当時の環境庁の外郭団体に出向と
なったマル暴刑事、主人公の佐伯涼が今回も大暴れです。
事の発端は、小学校に捨てられた医療廃棄物、これを
不法投棄したのが克東報徳会という暴力団でした。
この暴力団が経営する廃棄物回収業者へ責任追求運動を
していた教師は殺され、息子は3ヶ月の大怪我を負わされ
娘は拉致監禁され侵されクスリ漬けにされました。
その事実を知る佐伯は怒りに駆られ克東報徳会を壊滅
させるため行動を開始するのでした。
たのシリーズ同様、今野氏らしい軽快な展開で物語は
進んで行きスッキリとラストを迎えられます。
今回も一気に読み終えてしまいました。
ヒポクラテスのため息/福田 和代

¥1,575
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本の整理をしていたら、まだ読んでないものを発見。
昨年発売された作品のようです。
さっそく読んでみました。
地方での病院再生のお話です。
舞台は奈良県小川市、この市に唯一の総合病院、
医療法人 ちはや病院、院長で理事長だった父が
亡くなり、主人公の風祭翔も務めていたIT会社が
倒産し失業、様々な偶然が重なり、この病院の理事に
就任することになったのでした。
しかし、病院は巨額の債務で銀行からの返済を
迫られまさに倒産寸前の状態でした。
病院の弁護士との約束では、父親の残りの任期である
3ヶ月だけ勤めればいいとの事でしたが、そこまで
持つかどうかといった状況に素人の風祭が医者でも
ないのに、にわか仕込みで業務改善に取り組む姿が
描かれています。
切り札はあるのか、どんどん追い詰められる風祭に
1人、2人と仲間ができ、相次ぐトラブルに見まわれ
ながらも経営改善に挑む姿が描かれています。
ラストは意外で、しかし、そうだよなぁとも
思ってしまうのでした。
病院の経営がどんなに難しいか、素人だからこと
分かる改善の方法、様々な知恵が生まれ、風祭を
中心とした人間関係もとても面白かったです。

¥1,575
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本の整理をしていたら、まだ読んでないものを発見。
昨年発売された作品のようです。
さっそく読んでみました。
地方での病院再生のお話です。
舞台は奈良県小川市、この市に唯一の総合病院、
医療法人 ちはや病院、院長で理事長だった父が
亡くなり、主人公の風祭翔も務めていたIT会社が
倒産し失業、様々な偶然が重なり、この病院の理事に
就任することになったのでした。
しかし、病院は巨額の債務で銀行からの返済を
迫られまさに倒産寸前の状態でした。
病院の弁護士との約束では、父親の残りの任期である
3ヶ月だけ勤めればいいとの事でしたが、そこまで
持つかどうかといった状況に素人の風祭が医者でも
ないのに、にわか仕込みで業務改善に取り組む姿が
描かれています。
切り札はあるのか、どんどん追い詰められる風祭に
1人、2人と仲間ができ、相次ぐトラブルに見まわれ
ながらも経営改善に挑む姿が描かれています。
ラストは意外で、しかし、そうだよなぁとも
思ってしまうのでした。
病院の経営がどんなに難しいか、素人だからこと
分かる改善の方法、様々な知恵が生まれ、風祭を
中心とした人間関係もとても面白かったです。
地層捜査/佐々木 譲

¥1,680
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東京都新宿区荒木町で15年前にあった老女殺人事件、
犯人は分からず迷宮へ、そこに時効の廃止と政治的な
圧力があり再捜査の命が下ります。
主人公は、警視庁刑事部捜査一課警部補の水戸部裕、
彼は、ある事件の捜査本部で管理官に対し暴言を吐き
謹慎中の身でした。
そこに上司から特命捜査対策室への異動を告げられます。
勤務先は市ヶ谷、第四方面本部の中。
再捜査と言っても室員はあろ1人、定年退職した元刑事の
加納良一で相談員という立場で水戸部と組む事に。
たった2人で、当時大量の捜査員を投入して解決できなかった
事件を15年も経過した今になって再捜査をする、
一応、警視総監の命令による事になっているが、本気度に
ついては疑問がるも、謹慎が解け捜査一課に身分は残った
だけで幸いであった水戸部に選択の余地はなく、この事件の
再捜査にあたることになります。
荒木町という町は、都営新宿線の曙橋駅と東京メトロ丸の内線
四谷三丁目駅の間にある小さな、しかしかつては花街のあった
ところで、殺害されたのは元芸妓の杉原光子という女性でした。
事件は平成7年10月に起こりました。
不動産取引きのトラブル、それもバブル期のもの、当時の捜査
本部はこの方針で捜査は開始され今に至っていました。
相談員の加納も当時の捜査本部の一員で、その線で捜査を続ける
べきだと思っていました。
しかし、水戸部は調書を念入りに読み、周辺での聞き込みを
進めるうちに様々な疑問が浮かびます。
多くの警察小説に見られるような華やかな捜査会議や捜査の
様子など全く無い、2人の警察官の黙々と地道に調べあげていく
地味ながらも昔の荒木町の様子や人間関係、被害者の過去に
注目しじっくりと調べ進めていく感じがなんとも言えない
面白さがあります。
意外な結末、真犯人は結局誰だったのか、
解決への過程もとても面白く、こういった感じの作品も
いいですね。
とても面白く読ませて頂きました。

¥1,680
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東京都新宿区荒木町で15年前にあった老女殺人事件、
犯人は分からず迷宮へ、そこに時効の廃止と政治的な
圧力があり再捜査の命が下ります。
主人公は、警視庁刑事部捜査一課警部補の水戸部裕、
彼は、ある事件の捜査本部で管理官に対し暴言を吐き
謹慎中の身でした。
そこに上司から特命捜査対策室への異動を告げられます。
勤務先は市ヶ谷、第四方面本部の中。
再捜査と言っても室員はあろ1人、定年退職した元刑事の
加納良一で相談員という立場で水戸部と組む事に。
たった2人で、当時大量の捜査員を投入して解決できなかった
事件を15年も経過した今になって再捜査をする、
一応、警視総監の命令による事になっているが、本気度に
ついては疑問がるも、謹慎が解け捜査一課に身分は残った
だけで幸いであった水戸部に選択の余地はなく、この事件の
再捜査にあたることになります。
荒木町という町は、都営新宿線の曙橋駅と東京メトロ丸の内線
四谷三丁目駅の間にある小さな、しかしかつては花街のあった
ところで、殺害されたのは元芸妓の杉原光子という女性でした。
事件は平成7年10月に起こりました。
不動産取引きのトラブル、それもバブル期のもの、当時の捜査
本部はこの方針で捜査は開始され今に至っていました。
相談員の加納も当時の捜査本部の一員で、その線で捜査を続ける
べきだと思っていました。
しかし、水戸部は調書を念入りに読み、周辺での聞き込みを
進めるうちに様々な疑問が浮かびます。
多くの警察小説に見られるような華やかな捜査会議や捜査の
様子など全く無い、2人の警察官の黙々と地道に調べあげていく
地味ながらも昔の荒木町の様子や人間関係、被害者の過去に
注目しじっくりと調べ進めていく感じがなんとも言えない
面白さがあります。
意外な結末、真犯人は結局誰だったのか、
解決への過程もとても面白く、こういった感じの作品も
いいですね。
とても面白く読ませて頂きました。