ただのノートが100万冊売れた理由~話題の文具を連発できるキングジムの“ヒット脳”/美崎 栄一郎
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iPhoneバカやiPadバカなどの著者でも有名な美崎栄一郎氏が
キングジムについて書いてます。
全ページが最近話題のショットノートに対応してます。
つまり表紙を含め四隅にマーカーが付いています。
白紙のページにも。なぜ…
ショットノートにポメラ、マメモ、こはる、トフィーにレコロ、
TEPRAにキングファイルとキングジムと言えばとコレという
代表作の開発秘話というか発売までの出来事が著者自身の
取材に基づき書かれています。

他の大手文具メーカーと違う独特の社風で生まれた、機能を
特化し万人受けではない、ある特定のユーザー向けに開発
された商品が次々にヒットしていく、その発想力とキングジム
役員の決断力、羨ましい組織です。

文具好きの私としては、とても興味深い一冊です。
ショットノート、ポメラ、TEPRAと私個人でも持っているもの
使っているものが紹介され、その製品がどうやって
出来上がったのかコンセプトや細かな工夫、とても面白かったです。





勝ち逃げの女王: 君たちに明日はない4/垣根 涼介
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「君たちに明日はない」シリーズも第4弾となりました。
日本ヒューマンリアクトというリストラ請負会社に勤める
主人公、村上真介が今回も面接の場で退職の方向へ
促したり引き止めたりと様々な人生の境目を覗いていきます。

今回は、社長の高橋の過去にも触れることができたり
対象者が思わぬ方向へ人生を切り替えていく姿に唖然と
したりと、真介の言葉よりも本人の意志が強かったりと、
物語もある種転換期を迎えたのかとも思いました。

それは、現在の経済状況、企業の都合で採用を増やしたり
削減したりという事を簡単に行なってしまう世の中になり
社員の意識も変化している事を反映しているのだと思います。
会社の都合で突然解雇されるより、自分に最も適した仕事を
そして居場所を常に、しかも無意識に探し求めている人が
増えたのでしょうか。

大手航空会社のベテラン域に入ったCA、ファミレスチェーンの
凄腕店長、音楽が好きで楽器メーカーに入った元バンドマン、
高橋にクビを言い渡された元大手証券会社の営業マン2人
全く異なる人生にもかかわらず、見えてくる共通点。
楽しく読ませて頂き、とても面白かったです。






漏洩 素行調査官/笹本 稜平
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警視庁の素行調査官シリーズです。
首席監察官の入江透、勤めていた探偵事務所が
破綻して入江に拾われた元探偵の本郷岳志、
入江にすっかり惚れ込んでしまった定年まであと
数年の北本一弘の3人が今回も大活躍です。
しかし今回の事件は、相手が大物過ぎて次作に
繋げていけるのか心配です。

インサイダー取引疑惑を捜査していた捜査二課の
戸田は突然解任され、辞職に追い込まれていきます。
公私共に親しくまるで親子のように接してくれた戸田の
解任に憤りを覚える部下の沢井、気がつけば自分も
何者かに狙われる事になります。

身内である警察からの執拗な攻撃、あらゆる部局からの
圧力に恐怖を感じるとともに、立ち向かおうとする沢井、
同じ件を調査していた本郷達と一緒になることにより
これまでに例を見ない巨大な警察組織、政治家を巻き込む
敵と戦うことになります。

それぞれが独自に捜査し、同じ結論が得られた時
巨悪に立ち向かう彼らの姿が描かれています。
とても面白く、しかしながら全容解明していまうと
次作は無いのではと心配してしまう、スケールの
大きな作品でとても面白かったです。
今回も入江と本郷の絶妙な掛け合いが面白かったです。






12オクロック・ハイ - 警視庁捜査一課特殊班/安東 能明
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SITを題材にした作品です。
高層マンションの建設現場で発生した立てこもり事件、
急行したのはSITのメンバー、主人公は川田清和は
つい先日まで機動隊に籍を置く水難救助隊の小隊長でした。
突然の辞令で、警視庁捜査一課特殊班通称SITへと異動
になり救助専門から捜査をする刑事となり戸惑う毎日でした。

現場では、タワークレーンの操作室にオペレーターの浅野夏美
が人質となり、さらにクレーンの先端には箱が吊されており
その中には東栄銀行系列のシンクタンク、東栄総研の篠崎栄一
が閉じ込められていました。

現金を要求する犯人、現金を受け取った犯人がとった行動は
意外なものでした。
まんまと逃走し、取り逃がした川田達、犯人と人質、調べていくと
プラント業界の特異な体質、ゼネコンの談合とは違う複雑な
公共事業の受注合戦が裏側で繰り広げられていました。

複雑に絡み合った事件の解決に川田達は挑みます。
ラストは壮絶な戦い?が繰り広げられ、緊張感があります。
そして結末は???

巻頭に一気に登場人物が揃い、途中、途中に様々な気になる
行動や出来事もあり、なんといっても細かい描写による
アクションシーン、ちょっと読みづらいです。
名前も覚えられないし、気になる行動や出来事も、どう繋がるの
かわからない、おそらくリアルであろう緊迫のラストシーン、
私には難しすぎた作品でした。
きっと本来の面白さの半分くらいしか楽しめなかったような気が
します、残念。。。




GO! GO! アリゲーターズ/山本 幸久
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バツイチでシングルマザーの主人公、藤本茜は、
離婚後東京から息子を連れ実家にもどり再就職先は
北陸の独立リーグ、スーパーがオーナーとなっている
アリゲーターズという野球チームの球団職員でした。

弱小で、めったに勝てないチームでまとまりもなく
選手はオンシーズンにわずかな給料しかもらえない
茜は、この弱小球団のマスコット、アリーちゃんの
着ぐるみにも入って試合中は応援していました。

それが、ある事をきっかけに、本当に少しずつ選手の
心境が変化していき、次第にファンも大勢駆けつける
ようになり、リーグ最下位だったのが見違えるほどの
成長をしていく姿を描いています。

監督にGM、甲子園球児のエース、元プロ野球選手に
チアガール?、球団職員、そして茜、メンバーは
何も変わっていなくても、きっかけがあれば強くなれる。
元気の出る作品です。