ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京(下)/楡 周平

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後半です。
崇は、美奈と眞一郎と息子だという疑いが出てきたのでした。
その眞一郎の娘、尚子と結婚しようとしている、
そんな結婚は認められないと、何とか阻止しようと考える
美奈、それを利用しようとする眞一郎。

同じ目的で学生時代を過ごし、長い間離れた時間が
2人の目的は同じでも全く違う考えをするようになって
しまったのでした。

2つの家族間での問題は、DNA鑑定という技術が解決するのでした。
しかし、そこにも2人には違う思惑があったのでした。
どうやっても埋める事の出来ない溝。
そうこうしている間に尚子の妊娠が発覚するのでした。
尚子に対して美奈がとった行動は・・・

権力という魔力に取り憑かれてしまうと人間は、こうも
変わってしまう、そして政治という世界は全く異なる常識に
支配された世界、ここに生きる人間は選ばれた者のみ、
そしてそんな政治家の中でも選ばれし者はいるのでした。

総理の仲人により、将来を約束された崇。
しかし、一寸先は闇、スキャンダルと隣り合わせに
生きている彼らはいつ、その事態に巻き込まれる、いや
当事者になるか分からないのです。
ギリギリの世界に生きる彼ら、なんとも凄い物語です。

ラストはまさに衝撃的です。
しかし、その後が知りたくて仕方ありません。
楡氏の読者を引き込む描き方で、あっという間に読んで
しまいました。
日本の上流階級の実像、権力に執着する事とは、
裏切りも正義なのか、そんな疑問を投げかける
まさに現代版の華麗なる一族です。