硝子の殺人者―東京ベイエリア分署/今野 敏

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またまた、安積警部補殿です。
前作、 虚構の殺人者―東京ベイエリア分署 から、
1作戻ります。

今回の事件は、東京湾岸でベンツの中から
元売れっ子TV脚本家の絞殺死体が発見されます。

現場に駆けつけた三田署や
ベイエリア分署の安積たち。
なんと、今回は、犯人が早々に捕まるのでした。
捜査本部も出来ずに解決する・・・
まあそんな訳にもいかず、警察の人間関係を
書いた今野作品のスタートです。

逮捕されたのは、暴力団の準構成員、
彼は完全に黙秘を続け、取り調べでは何の
手がかりもつかめないのでした。
被害者との犯人の関係が見えない中で
捜査ははじまるのでした。

今回も芸能界が舞台です。
何ともブラックな部分が描かれています。
現実はどうなんでしょうね。
ドラッグに犯され、それが当たり前になって
いる芸能界の住人達、非常識が
常識になっている世界での出来事です。

この作品、もともとは20年ほど前に書かれた
作品ですが、今読んでも通用するのです。
携帯電話が無いくらいで、芸能界という
ところ、警察という組織、そこに生きる
人間模様、今と違いはないのです。

社会は、随分変わったはずで、IT化も
進んだはずなのに、今読んで現実感の
ある作品、すごいと思いました。