佐々木 譲
うたう警官

平積みになっていたので新刊と思えば、第4版1年前の作品、いや2004年だから
2年前の作品かな???、まっ12月だから。。。1年ちょっとかな。

さて、本題。
いや~この作品は、会話がメインです。
だからあっ言う間に読めてしまうのは私だけ?
会話の多い作品はテンポよく読めるので、読む速度が加速します。
だから読み終わるのがはやい。これでも抑えてたのですが。。。

婦人警官が殺され、容疑者は警官。で、その警官の容疑をはらすのも警官。
警官だらけの小説です。
確かに登場人物は、マンションの管理人とか暫定?の犯人以外に警察関係の
登場人物って・・・

まあ、会話だらけ=展開が早くてしかもミステリーだから面白いですよ。
犯人は、最初から何となくわかっているのですが、
スパイが誰か?ってところが、読みどころ。
これは、テレビドラマ化するのでは?

舞台は北海道。
そう、報償費が幹部(官僚とか)への裏金になっていた、そして
元本部長とかが記者会見で内情を暴露していた、あの話題です。

所轄が挙げた犯人を本店?(踊る大捜査線より。笑。)が横取り。
そいつは、いわば身内、協力者。
とか、警察官僚の(警察官僚は国家公務員、警察庁の方ですよ)出世に
端を発した、いや、警察官僚の方って性癖が・・・Mな方が多いのでしょうか?
と、現代の警察組織を巧みに描いた作品です。

で、主人公の佐伯は、昔、失敗に終わった囮捜査でコンビを組んだ津久井が
犯人に仕立てあげられ、しかも射殺命令まで出て
実は、噂の報償費による裏金作りの件で、北海道議会の百条委員会で証人として
呼ばれていた事がわかり、さ~大変って事で、この物語は始まります。

犯人に仕立てあげられた津久井を救うべく立ち上がった同士達、あっでもスパイが
いたからね~ここが面白かった。
被害者も警官、容疑者も警官、真犯人も警官、スパイも警官、主人公も警官、
警官だらけです。

警察官たるもの「うたう」は厳禁。こういう仕来りがあるそうで、たとえそれが
組織の浄化になろうが、犯罪の撲滅になろうが。。。
「うたう」=「ちくる」かな~?そういう警官、組織の人間は、やはり抵抗があるようで。

たった1日間の出来事が舞台。
ストーリーは、元同僚が婦人警官殺しの容疑をかけられ。しかもシャブ中毒で拳銃をもってる。。。とドンドン嘘の容疑がかけられ、
それだけの理由で、射殺命令まで出た彼の無実を証明するために命令を無視して
助け、真犯人を暴き、そして道警察の浄化の為、議会で証言をさせる物語です。

ドキドキしながら読める作品です。
しかも、警察の仕事や仕組み、趣味?なんかも勉強になるのです。
スパイも最後の方まで分からなかったし、面白かったです。
ただ、真犯人があんな結果になるのは、ちょっとガッカリしたところですね。

警察官は、内部事情を話す事が、どんなにタブーな事かが、その風当たりが
未だどんなに強いかが知らされる作品です。
やっぱり、「うたう」=浄化と分かっていても、組織を売るって行為になり
それは警察の敵となる。そういう意識が未だ脈々と継がれるのだ。
と思う作品でした。

結構、初心者?でも読みやすい作品で、お勧めできると思います。
いや、2時間ドラマに最適な作品、連ドラって感じじゃないですね。
しかし、この性癖は警察特有だと思うのでした・・・