このブログにお寄せいただいたものの中から、1通のお手紙をご紹介させていただきます。
手前味噌ながら、このお手紙には「地頭受験のエッセンス」がギュッと詰まっているように思います。

 
以前にメールにお返事を頂いたことがある(匿名さん)と申します。
中学受験という壮大なプロジェクト、おかげさまで第1志望合格で無事に終了しました。

娘も四谷大塚のテスト生で自宅学習中心だったので、こちらのブログの内容を常に参考にさせて頂きながら、この1年、勉強してきました。偏差値で学校を選ばず、塾に振り回されず、過去問分析をしっかりやり、頻出の苦手分野問題を繰り返し解き・・・最後の1カ月は親も驚くほどの集中力で、偏差値では届いていなかった本命校に合格することができました。受験を通して子どもが成長する姿を見ることができ、感無量でした。

このブログに出会わなかったら、私ひとりでここまで子どもの勉強をサポートすることはできなかったと思います。
本当にありがとうございました。


地頭受験の考え方は、進学塾のペースに振り回されず「考える学習」でじっくりと学力を「ため」、「過去問分析」と集中した演習を通して志望校の求める方向に学力を一気に「伸ばして」いこうというものです。このようにメリハリの効いた学習スタイルを身につけることで、無理なく志望する学校を受験することができるようになります。

地頭受験のポイントの1つは「考える学習」です。受け身で演習をこなしていくのではなく、自ら考える習慣をつけてゆくことで基本理解から応用へと展開できる学力を身につけること・・・端的にいえば「初見の問題に強くなること」と言い替えてもいいかもしれません。このような学力は中学受験のみならず、高校・大学受験、さらには社会人になっても役に立つ力です。中学受験の結果如何にかかわらずこのような力を身につけること。これは地頭受験の醍醐味と言ってもよいかもしれません。この「考える学習」のありかたについてはこのブログの”「教育と学び」カテゴリ”にまとめてありますのでよろしければご覧ください。

地頭受験のもう1つのポイントは「徹底した過去問分析」にあります。ここをどこまでしっかりと行ったかで中学受験における最後のお子さまの「伸び」の方向とその大きさが決まってきます。過去問分析の方法論は”こちら”、メリハリのついた受験=「小さな受験」のあり方については”こちら”にまとめてありますので、あわせてご覧ください。