本日付けで地頭本をペーパーバック版(アマゾンオンデマンド印刷版)として販売再開いたしました。
表紙カバーおよび帯データ (PDFにてご提供中) は、こちらからダウンロード できますのでご利用ください。
内容紹介
中学受験の常識は子育ての非常識。受験と子育てという2つのものは、まだお互いにうまくなじんでいないのではないだろうか……。子育てよりも受験の結果が優先されがちな今日の風潮に疑問を抱いた著者は、受験というプロセスの中に、子どもの「地頭力」を引き出すことのできる可能性を見出してゆく。著者は本書で、中学受験期という難しい時期を、親子で力を合わせて乗り越えてゆくために必要な考え方とその方法論を、実例をもとに明らかにしてゆく。受験と子育ての両立に悩むご家庭や、これから子どもたちの「学び」のあり方を考えていきたいというご家庭に向けた、無理のない中学受験を考えるための、一つの新しい処方箋。
著者コメント
我が家の中学受験。もし中学受験を「必要悪」だと仮定せざるを得ないのだとしたら、この子供の成長期に絶対的に必要な「外遊び」や「経験知」などというものとどのようにしたらうまく折り合いをつけることができるのか。あるいは「中学受験」そのものを「子育ての一部」として最大限、うまく活用する方法はないのか。そんなシンプルな疑問から始まりました。それが我が家の「わが子の地頭をみがいて受験する」というコンセプトの土台であり、それを紆余曲折を経ながら探求していくうちにたどりついたもの。それが「小さな受験」という1つの考え方として結実することとなりました。本書では、この「小さな受験」を実践するためのさまざまなヒントを紹介しています。
書名: 地頭をみがけば中学受験はもっとシンプルになる 2018年 文芸社
★★★★★ 中学受験を考え始めたら読む本
「地頭力」をコンセプトとして、親と子が一丸となって挑んだ「小さな受験」。形としての受験を小さくするとしても、反比例するように肝心な勉強の中身のほうは、どんどん磨き抜かれて密度も増していくのである。そうして最終的にもたらされた果実は、著者が当初想定していたものよりも大きかったのではなかろうか。
【え?解き方を教えちゃうの?それを覚えるの?それじゃ勉強にならないじゃない!】
と、最後に紹介される娘さんの発言を読むと、そう思わずにいられない。読者は、「地頭力」の養成や「小さな受験」という斬新な、しかも根源的な学習スタイルに、子育てと学びの本質を見たような思いがすることだろう。
著者推奨の学習スタイルは、徹底的に洗練されてあらゆる無駄を省きながらも、視野の中心には常に、子どもの現在そして未来の姿がどっしりと据えられている。ここが一般的な受験対策本とは異なるスタンスであり、中学受験を控えた家庭はもとより、それ以外の家庭にも示唆に富む提言となり得るだろう。
★★★★★ 中学受験のあり方を考えさせられる
そろそろ新5年を迎える子どもの中学受験をどうするかについて考えるための材料として購入。本書はタイトルどおり、中学受験はどうしたらシンプルになるのかについて書かれている。第一章は問題提起、第二章が理論編、第三・第四章が実践編、第五章が体験編といった構成。特に第四章は、筆者のブログと連携したツールを駆使した志望校対策の方法が書かれている。
本書で紹介されている方法は、地頭づくりと志望校対策の2本柱という、きわめてシンプルなものである。良問に腰をすえて取り組むことで子どもの考える力を引き出し、それと志望校対策を組み合わせることで、子どもに過度な負担を強いることなく中学受験を乗り越えていく。それらはいずれも子どもの肉体的・精神的負担を最大限減らすことを主眼とする考え抜かれた戦略であり、まさに「小さな受験」と呼ぶにふさわしいものである。
中学受験というとその大変さだけがイメージされがちだが、その一方で、子どもの成長をつぶさに見守り、学校選びから始まる将来像の構築に親として関わるチャンスでもあるのだな、と考えさせられた。帯コピーの「子育てにやさしい受験とは!?」にあるとおり、子育てと受験の両立を考えようという家庭には多いに参考になるだろう。
★★★★★ 「学び」と「育み」の本です
子育てを一大プロジェクトとすると、中学受験は「サブ・プロジェクト」にあたると思います。ある意味特殊なプロジェクトではありますが、サブとして、大プロジェクトと調和したものであるべきだと思っています。今まで、数多くの中学受験体験談をネットや本で読んできましたが、本書ほど、「子育て」軸にぶれない骨太の中学受験記を読んだことはありません。中学受験の本ですが、「育み」「学び」というどことなく懐かしいやさしい響きが聞こえてくる本です。現在の塾主導の狂想曲のような中学受験のあり方に疑問を持ち、もっとしなやかでのびのびとした子供らしい受験勉強をさせたいと思っている親(私もその一人です)には、必読です。地頭を磨きながら受験勉強を小さくしていく方法や、志望交対策など、具体的に書かれていますので、親の参考書として活用できます。
また、日頃、子どもたちに豊かな学びを与えたいと思っていらっしゃる公教育の先生にも是非読んでほしいと思います。
★★★★★ 子育ての本として読んでも面白いと思います
ぱぱさんのブログからここに流れてきました。ブログがリニューアルされる前からの読者です。 これまでブログの記事を一つひとつ、それぞれに読ませていただいておりましたが、 一冊の本として読ませていただき、あらためてぱぱさんのブログの持つ意味がよく理解できました。 半年ほどブログの更新が止まっていて心配していたのですが、本にまとめられていたのですね。 いままでのブログ記事のエッセンスがよくまとめられていて、一気に読みとおすことができました。 中学受験の本としてまとめてありますが、ふつうに子育ての本として読んでも面白いと思います。
この本はブログと連動しているので、単に読み物としてだけではなく、疑問や質問などを、 直接ぱぱさんに問い合わせることができることもこの本のいいところだと思います。
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