これが面白くないわけがないのである。僕は気が付いてしまったのだ。中学受験勉強は「面白い」。まるでパズルだ・・・つまり、そういうこと。

とうとう僕は、娘の志望校を受験するために、「僕自身」の受験勉強ノートを作ってしまった。これは何に使うのか。もちろん僕自身がここに問題を解いていくためである。娘は娘のノートに問題を解いていく。僕は僕のノートに問題を解いていく。どちらが先に答えを出せるのか。それもあるが、お互いの発想の違いを見比べてみる。これがなかなか面白い。もちろん全ての問題を僕のノートに解いていくわけではない。ちょっと難しい問題。どういう発想をするのか。どのように解いていくのか。ルーティンではないようなそんな問題。それを娘と僕で解き比べてみるのである。

いままでは娘が「発想」に行き詰まると、ちょくちょく娘の計算紙の隅っこに「ものの見方・考え方」を書き込んできた。そういうメモ紙は、筆算でいっぱいになるとお蔵入りになってしまう。これがもったいない。この「もったいない」を誰が言い出したのか。もちろん娘自身である。「ぱぱもノートを作って」。言われてみればもっともな話。このノート。以前紹介した「ぱぱの算数ノート」とは全く別物である。「ぱぱ塾ぱぱ」が発想し、考え、計算し、答えを出す。すべての過程が書き込まれていく。要するに受験勉強のノートそのものなのである。娘と発想・解き方が同じであればどうということもないが、全く別の発想・解き方が出てきたとき。これはテキストにもないような別解の宝庫になる。これをお互いに「見せっこ」する。お互いに「オ~ッ。なるほど」となる。当然である。頭2つで別々に発想しているのだから。お互いに刺激しあう。これが面白くないはずがないのである。

もちろんこういう受験勉強の進め方。これは全ての単元を履修したあとの「総復習」のタイミングで威力を発揮する。だから今ごろになってこういう取り組みが始まったとも言えるのだが、もう1つのファクター。それは娘の病後のケア。娘は長い間のブランクで少しばかり「算数ボケ」している。ちょうど今北京でパラリンピックが行なわれているが、たとえばマラソン。伴走者と手をつないで選手が走る。そんな感じに似ていなくもない。娘がくじけそうになったときは僕がリードする。僕が分からない問題は娘が解説する。またまた「二人三脚」モードの学習方法の登場である。このような学習の進め方。我が家が予定している「過去問研究」でも威力を発揮しそうである。またまた楽しい学習になる予感。それがここにはある。

2008年9月13日記す

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