映画館には来たけど、私の胸にはまだショックな気持ちが渦巻いていた。
着いたよ!のLINEを見て、まだ待ち合わせ場所にすぐに辿り着きたくない気持ちがあって、先にトイレ行くね、と伝えて時間稼ぎ。
私が悪いの?でも私は悪いって思いたくない…
そんな悔しい気持ちもあったと思う。
そしてしばらくして、ハヤトくんと合流。
私は笑みも少なく、勝手にスタスタと飲み物を買って劇場に入る。
なに?まだ怒ってるかんじ?
ハヤトくんが少しイライラした様子で聞いてくる。
怒ってない。悲しいだけ。
席について、
何でショックなのか、俺はわからない。
と、再びハヤトくんが口を開く。
じゃあさ、今日相手のお祝いに予約したレストランに行く約束をしていて、
その前日に相手が同じレストランに行ってた投稿を見て、しかも美味しくなかったって書いてあったらどんな気分?
レストランと映画は違うじゃん。
そう言うと、ハヤトくんはムスッと黙り込んでしまった。
ハヤトくんは何で今日誘ったのよ…
別に、何となくなだけ。
さらにムスッ。
何でお前が不機嫌なんだよ…
もう知らん、と少し呆れつつも、不機嫌な彼が悲しくて、映画のオープニングで少し涙が流れた。
あーあ、
もうこれで終わりなのかな。
この映画が私たちの最後のデートかも。
これから始まる65点の映画。
まるで私たちの今の点数みたい。
