旅のコレクション~1970年代の駅弁掛紙15 「浜坂名物 松葉かに寿し」(浜坂駅) | 旅の窓

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 物置代わりにしていた古い家を解体するために物を整理していたら、1970年代半ば過ぎ、学生時代に購入した駅弁の「掛紙」が二十数種類出てきました。
 当時は駅弁の写真を撮ってもいないので、駅弁そのものの内容はほとんど思い出せませんが、掛紙を見ていると何故そこで駅弁を買ったのかという記憶が蘇ってきました。

 「浜坂名物 松葉かに寿し」は、浜坂駅で駅弁を製造・販売していた米田茶店の駅弁です。
 1958年(昭和33年)から販売されていて、以前は山陰一とも言われた「かにずし」の駅弁です。
 使用する蟹が「松葉ガニ」であった1900年代の掛紙です。
 2000年代に入り駅売店の廃止に伴い、駅前で経営していた「米田茶店」で一時休止期間があったものの、製造・販売が続けられていましたが、2019年(平成31年)1月に販売を終了しました。
 「紅ズワイガニ」を使用するようになって、掛紙から「松葉」の文字が消えたようです。
 1977年(昭和52年)11月25日の日付から、「浜坂ユースホステル」から名古屋に戻る際に購入したものです。
 
 なおこの駅弁は、神戸駅を中心に駅弁の製造・販売を手がける「淡路屋」にレシピや製造方法などが継承され、米田茶店の従業員の方達の試食を経て再現したものが、商品名「米田茶店かに寿し」として、掛紙も以前のものを生かしたデザインで2019年(令和元年)4月10日からJR豊岡駅や城崎温泉駅など兵庫県内の駅で販売されています。